不登校は母親が原因なの?私が救われたスクールカウンセラーの言葉とは

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私が救われたスクールカウンセラーの言葉

「まさか、うちの子が学校に行けなくなるなんて…」
「もしかして、母親の私が原因なのかも…」

このブログを読んでくれている方は、こんな風に自分を責めていないでしょうか。

まじめで、子どものことを大切に思っているからこそ、不登校という現実に直面して、母親のせいなのかもと罪悪感を感じているかもしれません。私も同じように悩んでいました。

でも、決して母親のせいじゃないんです!

我が家の経験をここでお話しすることで、少しでも心を軽くして、「大丈夫!」と前向きな気持ちになっていもらえたら嬉しいです。

ゆうき

私は今、フルタイムで働きながら2人の不登校を経験した子どもを育てています。2人の不登校では、スクールカウンセラーに大変お世話になりました。

このブログでは、私の経験したことを通して、不登校の子どもを持つ母親の罪悪感、葛藤、不安に寄り添いながら、心が少しでもラクになるようなヒントをお伝えられたらと思っています。

一人で抱え込まず、一緒に未来を切り開いていきましょう。

目次

「私が原因?」不登校になった子どもと、自分を責める母親の深い闇

不登校の子ども自分を責める母親の深い闇

お子さんが学校に行けなくなった時、まず親の心を締め付けるのは、周囲の目や、世間が不登校という言葉に抱いているであろう、ネガティブなイメージではないでしょうか。

私自身も、「もしかして、うちの子が学校に行けなくなったのは、私が母親として至らなかったからなのか…」と、不安でいっぱいでした。

「愛情不足?」「構ってあげてない?」世間の目に怯えた私

息子が不登校になり始めた頃、私は常に「もしかして、私がいけないのかな」と考えていました。

ゆうき

周りのママさんたちが「この間の部活でね…」「テスト勉強、全然してないよー」なんて、たわいのない会話を耳にすると、その場にいるのが居たたまれない気持ちになりました。

勝手に自分と他人を比較してしまい、自分を責めてしまいました。

それに、周りから不登校の親の私のこと、「甘やかしているから」「親が構っていないから」と思われているんじゃないかと、神経質になっていました。

「私は私ができることを頑張ってきたつもりだったけど、世間の基準には達してなかったのかな。」
「私がもっと子どもに向き合っていれば良かったのかな。」

子どものことを一番に考えて、一生懸命子育てをしてきたつもりなのに、報われないどころか、非難されるのではないかという不安に、常に怯えていました。

離婚と不登校…「まさか、私が原因?」自信を失ったあの日々

私は、息子が中学2年生の時に離婚を経験しました。

そのタイミングで息子の不登校が始まったこともあり、「もしかして、離婚が原因で、息子はこんなことになったのではないか?」という思いが、常に頭の中でぐるぐるしていました。

フルタイムで働きながら、一人で二人の子どもの面倒を見る。ただでさえ忙しい毎日なのに、心の中では常に「私が原因なのでは」という見えない重荷を背負っているようで、毎日が本当に苦しかったです。

兄を見て、「私は不登校なんてイヤ」と言っていた娘までも不登校になった時は、「またか…」という絶望感に陥ったのは言うまでもありません。

ゆうき

2人とも不登校になると、さすがに私のせい?母親である私の育て方の問題?それとも家庭環境のせい?と自分自身へのストレスがピークに達して、不調が身体にも出てしまいました。

自分を責める日々だったけど、自分を追い詰めても状況は変わるわけもなく、悶々とした毎日でした。

「お母さんは原因じゃない」この言葉が私を救い出してくれました

お母さんは原因じゃないに救われた

そんな、心身ともに限界を感じていた私を救ってくれたのは、スクールカウンセラーの先生の、力強い言葉でした。

「お母さん、不登校は母親が原因じゃないです。お母さんは、お子さんのために本当に頑張っています。」

ゆうき

この言葉を聞いた瞬間、私の目はうるうると涙が止まらなくなりました。ひとりで背負っていた重い荷物が、フワッと軽くなるような感覚でした。

誰にも言えずに抱え込んでいた「私が原因なのでは」という罪悪感も、第三者、それも専門の先生に言われたことで、本当に気持ちが軽くなったんです。

親も人間、完璧ではありません。

子どものために頑張る親は本当に素晴らしいけれど、その前に自分自身の心と体を大切にしてほしい。私がこの言葉に出会ってから、少しずつ肩の力が抜けるようになりました。

文部科学省の調査では、不登校のきっかけは「体調面」が最も多い要因になっています。

この結果からも、母親が原因ではないと言えますね。

不登校の要因分析に関する調査研究 
報告書
不登校の要因分析に関する調査研究 報告書

なぜうちの子が?それぞれの不登校の“理由”とは?

スクールカウンセラーの先生の言葉に勇気づけられて、改めて子どもたちの不登校に向き合うことができました。

息子の「不登校の理由」

・息子自身も、コレという理由が分からない状況だった
・とにかく行きたくないと、引きずりだしても動かなかった
・不登校の間、息子自身も不安を感じていた

娘の「不登校の理由」

・頭痛、腹痛など身体面から不調が出始めた
・疲れていても眠れなくて、朝起きられない
・生活リズムが乱れて、精神的にも不安になる

兄妹でも、不登校の理由は全く違っていました。

息子の場合、学習障害のグレーゾーンと言われたことがあり、私の推測ですが学習についていけない焦りなどから不登校になったかもしれません。

娘の場合、児童精神科で「抑うつ」と診断され、不登校の原因は病気が引き起こしたものでした。

「母親が原因ではない」と思えたことで、冷静に子どもの状況を見られるようになりました。

(もっと早く気づけば病気になる前に対処できたのでは?と思われるかもしれませんし、私もそこは反省しています。)

完璧な母親じゃなくていい!肩の荷がおりた話

「母親が原因ではない」というスクールカウンセラーの言葉、そして子どもたちの不登校の背景に、それぞれ異なる理由があることが分かってから、私は少しずつ「完璧な母親」であろうとすることをやめました。

それまでは、フルタイムで働きながら家事も育児も完璧にこなそうとして、子どもたちが不登校になってからは、さらに「何とかしなくては」と、自分を追い詰めすぎていたんです。

ゆうき

離婚後、一人で子どもの面倒を見ているという状況もあって、「私が頑張らなければ」という思いが強すぎたかもしれません。

でも、スクールカウンセラーの先生は、「お母さんが頑張りすぎると、お子さんも苦しくなりますよ」と言ってくれました。

その言葉を聞いた時、私は初めて「頑張りすぎなくもていいんだ」ということに気づかされて、それからは適度に手を抜いて、頑張りすぎないことを心掛けました。

  • 疲れた日には、お惣菜や冷凍食品を活用した
  • 週末にまとめて家事をするようにして、平日はリラックスできる時間を作った
  • 無駄な買い物を減らし、その分を家族で外食することにした
  • やらなくてもいいことリストを作った
ゆうき

自分を責めるのはやめて、適度に手を抜けるようになりました。

不登校に親が敏感になりすぎて、それが家庭内で張り詰めた空気を作ってしまったり、子どもたちにプレッシャーを与えていたのかな、と今では思います。

不登校は決して母親が原因じゃない!子どもたちの未来と私の幸せを考える

ハートの画像

不登校は、決して「母親が原因」で起こるものではありませんでした。

そして、不登校は決して「人生の終わり」でもありません。

むしろ、新たな視点を持って子どもたちと向き合うためのスタートじゃないかなと感じます。

不登校を経験したからこそ見つかった子どもたちの「自分らしい学び」

子どもたちは不登校のまま中学校を卒業しましたが、2人とも高校進学には前向きだったことは、親として救いでした。

出席日数も足りないし、高校に進学しても毎日通えるか分からない、そんな状況で選んだのが「通信制高校」でした。

高校へ行く、という目的を達成しつつ、無理なく過ごせて、自分の学びたい分野を深められる通信制高校は、我が家の子どもたちにとって、結果的に良い場所となりました。

最初の頃は、「本当に学校行かなくていいの?」「家で授業できてるの?」と何度も子どもに確認していましたが、子どもたちは学校の仕組みもしっかりと理解し、自分のペースで学習している様子をみて、安堵したものです。

不登校のころには先のことを考えられなかったのですが、今では大学にも進学して、毎日充実している様子です。

息子

通信制高校に入学後、全日制高校と違って自分の時間が作れるので、アルバイトや、やってみたかった習い事を始めて、自分の世界が広がっていきました。

娘も、専門コースのある通信制高校に進学して、自分の興味がある分野を学べることに楽しんでいる様子です。

中学では美術部だったけど、イラストをもっと勉強したかったので、専門コースで学べて今は楽しいです。

中学校のころは抑うつで精神的に不安定だった娘ですが、今では自分のペースで学べている様子を見て、我が家はこれで正しかったのかな?と思っています。

自分を大切にすることで気持ちの切り替えができるように

子どもたちがそれぞれのペースで前に進んでいる姿を見て、私も少しずつ心にゆとりが持てるようになり、ようやく自分自身のことも大切にする時間を、意識的に作れるようになりました。

ゆうき

子どもが産まれてからは自分と向き合う時間もなくて、いざ時間ができても何をすればいいのか、何が好きだったのかも思い出せなくて、最初は戸惑いました(笑)

不登校の子どもを持つ親御さんは、「頑張りすぎ」てしまう傾向があります。

私もそうでした。「私がしっかりしないと」と、自分ですべてを背負い込んでしまい、離婚後は一人で子どもたちを育てているという状況も相まって、常に気を張って生活していました。

でも、夜に好きなドラマや映画を見たり、お風呂にゆっくり遣ったり、好きなマンガを読んだり、少しずつ自分のための時間を作っていくことで、母親じゃない「私」自身のことを大切にすることができるように。

不登校のことだけを考えていた時と比べて、気持ちの切り替えもできるようになり、周りに助けを求めることもできるようになりました。

母親が原因じゃない!完璧じゃなくても大丈夫

母親が原因じゃない!完璧じゃなくても大丈夫

不登校という経験は、親にとって本当に辛く、しんどい道のりです。出口が見えず、孤独を感じ、心身ともに「疲れた」と感じるのは、当然のことです。

そして、「母親が原因」という言葉は、更に追い打ちをかけて辛さを増していきます。

でも、決して母親が原因ということはないんです。不登校の原因は、子どもの個性、学校環境、家庭環境、社会情勢など、様々な要因が複雑に絡み合って起きているんです。

まずは自分自身を労わってあげてください、完璧を目指す必要なんてありません。

子どもを無理に学校へ戻そうとするのではなく、安心できる居場所を作ってあげること。そして、子どものペースに合わせた選択肢を一緒に考えてみてください。

子どもたちはそれぞれの場所で輝き、親である私たちも、新しい自分を見つけることができるはずです。

あなたとあなたのお子さんの未来が、希望に満ちたものになることを心から願っています。

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