フリースクールを調べ始めたきっかけは、「このまま家にいるだけで大丈夫なのかな」という不安でした。
学校が合わなくなって、次の選択肢として自然に目に入ったのがフリースクールだった、という方も多いと思います。 私も同じでした。
正直なところ、「ここなら行けるかもしれない」と期待した気持ちもありましたが同時に…
ゆき「そもそも、うちの子はいま外に出られる状態なんだっけ…」と振り出しに戻ったりしていました。
調べれば調べるほど、そのギャップに戸惑っていましたが、結果的に我が家はフリースクールを利用しませんでした。
ただ、利用しなかったからこそ、たくさん調べて、たくさん迷った時期がありました。「行かなかった」のではなく、「行ける状態ではなかった」という感覚のほうが近かったと思います。
この記事では、フリースクールにも行けない状態にある子の背景や、親が感じやすい迷いについて、同じ立場を通ってきた親目線で整理していきます。
すぐに答えを出すための内容ではありません。 「今はこれでいいのかもしれない」と、少し肩の力が抜ける材料として読んでもらえたら嬉しいです。
フリースクールにも行けない…その状態は本当に珍しい?


フリースクールを利用しなかった、と言うと、「最初から考えていなかったんですか?」と聞かれることがあります。
でも実際は逆で、かなり調べました。
学校がしんどくなって、家にいる時間が増えて、「このままじゃまずいよね」と思いながら検索して。その中で、何度も出てきたのがフリースクールでした。
「ここなら行けるかも?」「ここはどうかな?」
学校とは違うし、少人数だし、自由そうだし、子どもにも良い環境になるかも、と感じながらも調べれば調べるほど、「うちの子、ここに行けるかな…?」という不安も増えていきました。
フリースクールに通えない子、実はたくさんいる
今だから分かりますが、フリースクールを調べたけど、結局通えなかった家庭ってかなり多いようなんです。



当時は必至だったので、そんな情報はほとんど目に入りませんでしたが…。
ネットに出てくるのは、「通えている子」「楽しそうな写真」「居場所が見つかりました」など、良い情報が多くて、これなら行けるかも?と嬉しくなったり。
でも現実には、「外に出ること自体が無理だった」「朝になると体が動かなかった」「見学までは行けたけど、その先が続かなかった」みたいな話もたくさんあったんです。



行けなかったのは、珍しいことでも、特別な失敗でもなかったんですよね。
「行ける前提」で話が進むと、余計につらくなる
フリースクールの情報を見ていると、どこかで「行ける前提」になっていることが多いと感じました。
週に何日通うか。友だちができるか。その先の進学や進路。
でも、こちらはそこまで考えられる状態じゃない。



「まず家から出られないんだけど…」心の中で、何度もそう突っ込んでいました。
調べれば調べるほど、「行けない我が家」だけが取り残された感じになって、当時はかなりきつかったです。
親がいちばん自分を責めてしまう時期
フリースクールを利用しなかった、という選択も、当時は自信を持って言えるものではありませんでした。
「探し方が悪かったのかな」「もっと背中を押すべきだった?」「このまま何もしなくていいわけないよね」って、たぶん子ども以上に、親の頭の中が一番忙しかったと思います。
でも今振り返ると、あの時は“選ばなかった”というより、“選べる状態じゃなかった”時期だった。
それを無理に前に進めなかったことは、結果的に間違いじゃなかったと思っています。
なぜフリースクールに行けなくなるのか


フリースクールを調べていた頃、正直なところ、心のどこかでこう思っていました。
「学校が無理でも、もしかしたらフリースクールは行けるんじゃないか」って。でも現実は、そんなに単純じゃなかったんですよね。
調べれば調べるほど、「そもそも、うちの子はいま外に出られる状態なんだっけ?」と、そんな疑問が浮かんでいました。
外に出ること自体がすでに高いハードルだった
フリースクールって、「学校よりハードルが低い場所」というイメージがあると思います。私も最初はそう思っていました。
でも、よく考えると、
- 決まった時間に準備をする
- 家を出る
- 知らない場所に行く
- 知らない人と会う
この時点で子どもにとって、すでにかなりの負荷なんですよね。
当時のうちは、家の中では普通に話せるのに、「じゃあ行こうか」となると固まってしまう。
子どもは行きたくない、という気持ちよりも、行こうとしても体がついてこないというほうが正しかったかもしれません。
生活リズムが崩れていると選択肢は一気に狭くなる
不登校が続くと、生活リズムはどうしても崩れてしまいます。我が家もそうでした。
夜に眠れなくて、朝は起きられない。起きたとしても、頭がぼんやりしている。そんな状態で「○時に出発」は、かなり酷な話ですよね。
当時は、「ゲームはできるのに、なんでこれは無理なの?」そう思ったこともあります。
でもあとから振り返ると、楽しむためのエネルギーと、外に出て何かをこなすエネルギーは、まったく別物だったんだと思います。
できることと、できないことが混在する時期。親としては混乱しますが、子どもの中では、ちゃんと理由があったんですよね。
「合わなかった」だけ、という場合もある
もう一つ、あとから分かったのは、フリースクールに行けない理由が、深刻なものばかりとは限らないということです。
「雰囲気が合わない」「人との距離感が近すぎる」「思っていたより賑やかだった」
それだけで、「ここは無理かも」と感じる子もいます。特に、疲れ切っている時期なら、なおさらです。
当時は、「せっかく見つけたのに」「ここもダメだった」そんなふうに感じていましたが、今なら「合わなかったと分かっただけでも、前進だった」と思えます。



もし無理に続けていたら、子どもの状態がもっと消耗していたかもと考えると、怖いですよね。
フリースクールにも行けない・合わない子の特徴


フリースクールを調べていた頃、「ここまで選択肢があるなら、どこか一つくらい合うはず」正直、そんなふうに思っていました。
でも実際には、合わない子だってたくさんいるんですよね。それは性格や努力の問題ではなく、今の状態と環境の相性なんですよね。
刺激に弱く、環境の変化で一気に疲れてしまう
フリースクールというと、不登校だったり何らかの理由で学校に行けない子が多い分、落ち着いた場所を想像しがちです。私も最初はそうでした。
実際に調べてみると、いろんな人の出入りがあったり、年齢の違う子が同じ空間にいたり、思っていたより刺激が多い場所でもありました。
すでに心や体が疲れ切っている時期だと、その刺激を受け止めるだけで精一杯になることがあります。
行っている間は何とか過ごせても、帰宅後にぐったりしてしまう。そういう話も、珍しくありませんでした。
予定や時間が決まっているだけで、気持ちが固まってしまう
週に何日通うのか。何時から何時までいるのか。この「決まっている感じ」が、重くのしかかってストレスになる子もいます。
前日から落ち着かなくなったり、当日の朝に体調が崩れたり。理由も分からず親の方が戸惑うことも。



「行かなきゃ」と意識した瞬間に、心が先に固まってしまっているのかもしれません。我が家の娘はこの傾向がありました。
親から見ると自由そうで学校よりも良い環境に見える場所でも、通わないといけない、決まった時間に行かないといけないと、予定があるだけで動けなくなってしまうのかもしれません。
人との距離感や「役割」が合うかどうかで、居心地は変わる



ここで、知り合いのお母さんから聞いた話を一つ紹介させてください。
その方のお子さんは中学生で、学校に行けなくなったあと、フリースクールに通っていました。
場所は、子どもが自分で通える範囲にあった、民間の学童のような雰囲気のフリースクールだったそうです。
そこは、小学生と中学生が一緒に過ごす環境でした。
その子は、同年代と机に向かうよりも、年下の子と関わるほうが合っていたようで、小さな子たちのお世話をしながら、楽しそうに過ごしていたと聞きました。
「自分が何かしてあげられる立場だったのが、良かったのかも」お母さんは、そう話していました。
勉強ができたとか、通えた日数が増えたとかではなく、役割があったこと。 それが、その子らしさにつながっていたように感じました。
この話を聞いて、フリースクールが合うかどうかは、年齢や学年、学力だけでは決まらないんだなと思いました。
人との距離感や、環境の作られ方、そして「その子がその場で、どんな立場でいられるか」、そこが大きいのかもしれません。
だから、合わなかったとしても、それは失敗ではないし、「今の状態には合わなかった」と分かっただけでも、十分な情報だったんじゃないかなと思います。
フリースクールにも行けない・家にこもっているけど無理に動かさなくてもいい理由


家にいる時間が長くなると、どうしても周りの声が気になってきます。
「少しずつでも外に出れるようになるといいね」「このままだと、あとが心配だね」そんな言葉を聞くたびに、心がざわついたし、私自身も同じことを何度も考えていました。
回復には、動かない時間が必要なこともある
不登校の状態って、ある日突然始まったように見えても、その前にかなり無理をしていたケースが多いように感じます。我が家もそうでした。
外から見える出来事よりも、本人の中で積み重なっていた疲れのほうが大きかった。今振り返ると、そう思います。
そんな状態で次の場所を探しても、エネルギーが追いつかないまま、さらに消耗してしまうことがあります。
当時の私は「何もしないのは怖い」と感じていましたが、結果的には、その何もしない時間が子どもにとって大切で必要だったんだと思っています。
何もしない=放置、ではなかった
家にこもっていると、「何もしていないように見える」時間が増えるので、その状況に親のほうが耐えられなくなることもありますよね。
でも実際は、何もしていないように見えるだけで、子どもにとっては心や体を立て直すための時間だったのかもしれません。
無理に将来の話をしなくてもいい。先の予定を決めなくてもいい。同じ空間にいて、最低限の生活が回っている。
安心して過ごせる環境がある、それだけでも子どもにとっては安心材料になることも。
放っておくのと、見守るのは違う。この違いを親が実感できるようになったのは、少し時間が経ってからでした。
家庭でできる、ほんの最低限の関わり方
当時の私は、「何かしなきゃ」と思いながら、何をしていいか分からなくて、特別な声かけも、立派な支援も、正直できていなかったと思います。
でも今なら、あれでよかった部分もあったのかな?と感じます。
生活のリズムが崩れても責めなかったこと、会話がなくても同じ家で過ごしていたこと、たまに見せる元気そうな瞬間を評価せずに受け止めたこと。
派手な関わりではありませんが、「ここにいていい」という感覚を守ることはできていたのかもしれません。
次に動けるようになる土台は、案外こういう時間の中で作られるものなんですよね。
フリースクールにも行けない・通学が難しい子のための別の選択肢


フリースクールを利用しない、というふうに決めたあと、「じゃあ次は何をすればいいんだろう」と立ち止まりました。
何かを決めないと前に進めない気がして、でも決める気力もなくて、その宙ぶらりんな感じが、いちばんしんどかったかもしれません。
今思うと、あの時点で「次」を決められなかったのは当然でした。
通学そのものが難しい状態だったのに、通う前提の選択肢ばかり見ていたんですよね。
家にいながら、外とつながる方法もあると知った
当時は、「家にいる=何もできない」と思い込んでいましたが、調べていく中で外に出なくても、細く社会とつながる方法があることを知りました。
がっつり勉強する必要はない。毎日決まった時間に何かをする必要もない。
ほんの短時間でも、「家の外の世界がゼロじゃない」と感じられる関わり方です。
正直、我が家ではそれを使ったわけではありませんが、そういう形があると知っているだけで、「完全に行き止まりではない」と思えたのは事実でした。
オンラインという形も、選択肢の一つではある
フリースクールを調べる中で、通学型だけでなく、家に居ながら参加できるスクールがあることも知りました。
いわゆるオンラインのフリースクールですね。
当時の私は、「今すぐ使うかどうか」と「存在を知ること」を分けて考えるようにしていました。
通学タイプのフリースクールはハードルが高くて、うちの子には合わないと諦めたけど、それ以外の選択肢もあるってことを知れたことは、気持を少し楽にしてくれました。
オンラインスクールの良いところは、家に居ながら参加できる、人間関係のストレスがにない、様々なサポートがあるので、子どもの負担が少なくて済むところではないでしょうか。
フリースクールについては、別の記事で詳しくまとめています。


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オンラインフリースクール
まとめ|フリースクールに行けなくても大丈夫!道は残っている


フリースクールにも行けなかった、という事実だけを見ると、「ここで全部止まってしまった」と感じてしまいますよね。私も当時は、同じように思っていました。
学校が無理で、次の選択肢として考えていたフリースクールも利用しなかった。そうなると、「じゃあ、うちはこの先どうなるんだろう」という不安ばかりが膨らみます。
でも今振り返ると、あの時は「前に進めなかった」のではなく、進める状態ではなかっただけだったんだと思います。
外に出られない、決まった場所に通えない。それは失敗でも後退でもなく、その時の子どもの精一杯の状態でした。大事だったのは、無理に何かを決めなかったこと。そして、選択肢を完全に閉じなかったことです。
フリースクール一つ取っても、通学型だけではなく、在宅で関われる形がある。今すぐ使わなくても、「そういうものがある」と知っているだけで、気持ちは少し違ってきます。
もし余裕があるタイミングがあれば、フリースクールにはどんな種類があるのか、通う形と在宅の形で何が違うのか、そんな情報を整理しておくだけでも十分です。
動き出すためではなく、安心するために調べる。それでもいいんですよね。
今は外に出なくても、今は何も決めなくても、道が消えるわけではありません。
あの頃の私に声をかけるなら、「今は立ち止まっていても大丈夫。選択肢を手放さなければ、それでいい」と言うと思います。
同じ場所で立ち止まっている親御さんにも、そんなふうに伝わっていたら嬉しいです。
お子さんのエネルギーが回復すれば、驚くほどのスピードで学びを取り戻せるケースも多いです。
大切なのは、「今の」お子さんの状態に合った学びの環境を選んであげること。
全日制高校だけが選択肢ではありません。最近では、不登校サポートが手厚い通信制高校や、個性に合わせたフリースクールなど、多様な学びの場が増えています。
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