「中学でほとんど学校に行けていないけど、高校に進学できるのか…」「内申点がないし、どこの高校も受け入れてくれないのでは…」
子どもの不登校が長期化すると、高校進学という壁に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
親として、不登校の子どもにとって「何が正しい選択なのか?」を見極めたいけれど、どうやって動けばいいのか分からない方もいるかも知れません。
でも大丈夫です!結論から言うと、不登校の経験があっても、現在不登校でも、高校進学は十分に可能です。
現在の高校入試制度は多様化しており、「全日制高校に進学しなければならない」という時代は終わりました。
通信制高校や定時制高校など、子どもの現状とペースに合った学びの選択肢が豊富に用意されているんです。
この記事では、不登校からの高校進学で親が抱える不安を解消して、内申点や出席日数に左右されない具体的な高校の選び方と、今すぐ始めるべき行動を解説していきます。
子どもにとって、最良の進路を一緒に見つけていきましょう。
不登校でも高校進学は可能!全日制にこだわらない選択が鍵

多くの場合、親が抱える不安は「高校に行けないこと」ではなく、「全日制の一般的な高校に行けないこと」に集中しがちです。
でも、視点を広げれば、高校への道はいくつも開かれているんです。
不登校の生徒が高校進学で直面する「3つの不安」
不登校の子どもが直面する最大の不安は、内申点や出席日数といった「数字」合否に与える影響ですが、高校の種類を選べば、これらの数字を気にせず進学できます。
欠席日数が30日以上になると不登校の扱いになります。また欠席の期間は評価されないため、内申点もつきません。
多くの全日制高校では、受験資格として中学校の内申点や出席日数が大きな比重を占めるため、受験すらできないことがほとんどです。
そんな中、通信制高校や定時制高校は「不登校経験者の受け入れ」を前提とした選考基準を採用しているため、全日制高校とは異なる視点で評価が受けられます。
親が抱える「3つの不安」とその解消法
- 「内申点」や「出席日数」が足りない
- 通信制高校や定時制高校の多くは、内申点よりも「面接」や「作文」で本人の学習意欲や高校生活への意欲を重視します。
- 「学力」に大きな遅れがある
- 通信制高校や定時制高校では、中学の基礎の学び直しに力を入れたカリキュラムが用意されています。学力試験がある場合も、合否を判断するほどの難易度の高い試験ではないことが多いです。
- 「受験できる高校」があるのか心配
- 不登校の生徒を積極的に受け入れる高校は、全国に多数存在します。大切なのは、「不登校からの再スタート」を応援する体制が整っている高校を見つけることです。
ゆうき数は限られますが、私立の全日制高校や技能連携校の中にも、不登校の生徒さんを積極的に受け入れている学校があります。こちらも、高校進学の有力な選択肢として検討できます。


【不安解消】不登校でも内申点・出席日数が不利にならない高校の選び方


不登校の経験があっても、内申点や出席日数を気にせずに受験でき、安心して高校生活をスタートできる具体的な選択肢を3つご紹介します。
1. 通信制高校:最も柔軟で多様な学び方ができる
通信制高校は、登校による心理的負担を最小限に抑えたい子どもにとって最も柔軟な選択肢であり、内申点や出席日数を気にせずに出願できます。
通信制高校は通学の選択肢が多く、週1回から毎日登校、オンラインコースなど、子どもの様子に合わせて柔軟に選択できるのが特徴です。
入試の専攻は、面接と作文がメインになるため、中学時代の成績が合否に与える影響はほとんどないため、学力に不安がある場合でも安心です。
- 選考方法の重要ポイント
- 重視される点: 本人の学習意欲と面接時のコミュニケーション能力。(学力試験は簡単なものが中心か、実施されないことが多い)
- 内申点の影響: ほとんどの通信制高校で、内申点や出席日数は合否に直結しない。
- 私立と公立の違い
- 私立: 費用は高いが、週2日〜5日の通学コースや個別指導など、手厚いサポートが充実している。
- 公立: 学費が安いが、サポートが自律学習に頼る部分が多く、通学キャンパスが少ない場合がある。
- 注意点: 自由度が高い反面、自己管理能力が求められるため、学習サポートが手厚い私立高校のサポートコースを検討することも大切です。


2. 定時制高校:社会復帰のステップとして選ばれる理由
定時制高校は、経済的な負担を抑えつつ、毎日学校に通う習慣を身につけたい子どもに適していて、少人数で学び直しがしやすい環境が整っています。
定時制高校は、生徒の学び直しを前提としており、授業時間が短い、あるいは基礎から丁寧に教えるカリキュラムが組まれています。
公立定時制であれば、学費が非常に安価であることも大きなメリットで、選考は通信制同様に面接や作文が重視されます。
- 授業のスタイル
- 特徴: 1日の授業時間が短く、午前・午後・夜間など、自分の生活リズムに合わせて時間帯を選べる学校が多い。
- 学習環境
- 特徴: 少人数制で、教員が生徒一人ひとりに気を配りやすく、中学時代につまずいた科目の学び直しに適している。
- 選考方法のポイント
- 重視される点: 面接や作文で「高校で学びたいという強い意欲」を示すこと。内申点よりも、現在の意欲が評価される。
- 注意点:毎日登校が原則となるため、通学への強い抵抗感がある場合は、通信制高校から検討を始めた方が負担が少ない場合があります。
定時制高校は卒業までに4年かかる、大学進学がしずらい、様々なバックグラウンドの生徒が多く卒業する人数も少ないなど、デメリットがあることも理解しておく必要があります。
3. 全日制の特別選抜枠(自己推薦など)
全日制高校への進学を諦めたくない場合は、一部の公立・私立高校が設けている不登校経験者向けの「特別選抜枠」を積極的に探しましょう。
一部の高校では、出席日数や内申点の不足があっても、「強い意欲」や「特別な才能・個性」を持つ生徒を自己推薦や特別選抜で受け入れる制度があります。
これは、従来の評価基準では見えなかった生徒の可能性を評価する仕組みです。
- 制度の名称:
- 例: 「チャレンジスクール」(東京都など)、不登校特別選抜、自己推薦入試など、自治体や学校によって名称が異なります。
- 選考基準:
- 重視される点: 作文や面接、グループワークなどで「高校生活への意欲」と「自己アピール」が問われる。
- 情報収集:
- 手順: まずは居住地の教育委員会、または私立高校の募集要項を細かく確認し、該当する制度があるかを探す。
- 注意点: この枠は競争率が高くなる場合があるため、通信制・定時制高校を滑り止めとして確保しておくことが重要です。
特別推薦枠で入学できたとしても、全日制高校なので毎日通学が原則です。不安を感じる場合には、通信制高校を検討してみることをおすすめします。
進路決定前に親が知っておくべき「3つの重要ポイント」


高校の選択肢が増えたとはいえ、焦って進路を決めるとミスマッチにつながります。
親が最も大切にすべきは、子どもの現状と心の声に耳を傾けることです。
1. 進路の成功は「心の回復」が最優先
高校進学の成功は、偏差値や進学校に入ることではなく、「子どもが安心して通える環境で、自信を取り戻すこと」が最優先です。
不登校を経験した子どもは、心身ともに大きな疲労を抱えています。
この状態で無理に全日制高校に進学しても、再び不登校になるリスクが非常に高いです。
まずは、心のエネルギーを充電できる「安全基地」を選ぶことが、将来の進学や就職への確実なステップとなります。
進路選択の際の判断基準
- 登校頻度の設定
- 選択: 週5日通うことに抵抗があるなら、週1〜2日のコースや、登校が必須ではない通信制高校を選ぶ。
- 学習ペースの尊重
- 選択: 一斉授業についていけない不安があるなら、個別指導や学び直しを重視したサポート体制のある学校を選ぶ。
- 親の心構え
- 心構え: 「登校できなくても、オンラインで勉強できるなら大丈夫」「高校卒業資格は、心の準備が整ってからで良い」という長期的な視点を持つ。


2. 重要なのは「内申点」よりも「本人の意欲と将来の目標」
高校の選考担当者が本当に見ているのは、過去の成績ではなく、「高校で何を学びたいかという本人の前向きな意欲」です。
不登校の生徒を受け入れる高校は、「中学で辛い経験をした生徒が、高校では立ち直って頑張ってくれること」を期待しています。
そのため、面接や作文では、「過去の成績よりも、高校で挑戦したいことや将来の目標を自分の言葉で語れるか」が大切になります。
面接で意欲を伝えるための準備ポイント
- 自己理解の深掘り
- 準備: 「なぜ高校に行きたいのか」「高校で何をしたいのか」を、親御さんと一緒に紙に書き出して整理する。
- 前向きな理由の強調
- 準備: 不登校の理由を伝えるのではなく、「高校で新しいことに挑戦したい」「将来のためにこの科目を学びたい」という前向きな理由を語れるようにする。
- 親の役割
- 役割: 決して否定せず、お子さまの言葉を「そうか、〇〇がやりたいんだね」と受け止め、自信を持って話せるようにサポートする。
3. 中学校の先生との「連携」
不登校であっても、進路相談において中学校の先生は最も頼れる存在です。
親の負担もありますが、連携を諦めず先生を味方につけて、進路活動を進めましょう。
高校への出願手続きや、調査書(内申書)の作成は、すべて中学校を通じて行われます。
先生は多くの生徒の進路をサポートしてきた経験があり、不登校生徒の進路指導事例も持っている場合が多いので、我が子のサポートもです。
中学校との連携を成功させるポイント
- 定期的な情報共有
- 手順: お子さまの体調や、現在考えている進路の選択肢(通信制など)を、定期的に担任の先生に伝える。
- 進路相談の予約
- 手順: 不登校であっても、必ず進路指導の先生との面談を予約し、内申点の評価や調査書への記載内容について相談する。
- 出席扱い制度の活用
- 手順: フリースクールや塾に通っている場合、その活動が「出席扱い」になるよう、学校に相談し、必要な手続きを進める。
- 親の姿勢
- 注意点: 先生を責めるのではなく、「協力して、高校進学という目標を達成したい」という前向きな姿勢で相談に臨む。


不安を解消するための「いますぐできる具体的行動」


進路決定は、情報収集から始まります。
「どうなるのだろう」と不安を抱える時間を、「どうすればいいのだろう」という具体的な行動の時間に変えていきましょう。
1. 高校の「個別相談会」や「学校見学」を積極的に利用する
不登校の受け入れがある高校の場合、個別の相談会を受け付けていることが多いので、まずは積極的に利用しましょう。
不登校の現状を正直に伝えることで、高校側のサポート体制を直接確認することができる、大切な機会です。



資料やウェブサイトだけではわからない、先生方の雰囲気や、不登校生徒への理解度、キャンパスの空気感などを肌で感じることができますよ。
通信制高校は、比較的いつでも個別相談や学校見学を受け入れてくれるので、早めに利用しておくことで、その後の選択肢を広げることができます。
もし子どもが家から出られない場合には、まず親だけで参加して情報収集しておきましょう。
事前に資料請求をしておくと、見学の前にどんな学校なのか、何を質問すればいいかを考えておくことができます。


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2. 進路の専門家「外部機関」を頼る
学校や家庭だけで抱え込まず、進路の専門家がいる外部機関を積極的に頼ることで、多角的なアドバイスを得られます。
外部の専門家は、特定の高校に縛られることなく、お子さまの現状と特性に合わせて最適な進路の選択肢を提案してくれます。
また、高校卒業後の就職や自立支援に関する情報も豊富に持っています。
頼れる外部機関とその役割とは?
- スクールカウンセラー:
- 役割: 中学校にいるカウンセラーに相談し、お子さまの心理状態を把握しつつ、高校生活への不安を解消するサポートを求める。
- 地域若者サポートステーション(サポステ):
- 役割: 働くことへの不安を抱える若者向けの公的な相談窓口。高校卒業後の進路や社会との繋がり方について具体的に相談できる。
- フリースクール:
- 役割: 通信制高校のサポート校的な役割も果たし、学習習慣の再構築や社会性の訓練ができる。
3. 「フリースクール」から通信制高校へ進むルートも検討する
「まだ高校に行く心の準備ができていない」と感じる場合は、フリースクールなどでワンクッション置いてから、通信制高校に進学するルートも有力な選択肢です。
無理に高校へ進学するよりも、フリースクールなどで心のエネルギーを回復させ、学習習慣を取り戻してから高校に進む方が、その後の高校生活の成功率が格段に高くなります。
中学生の受け入れを行っている通信制高校も多いので、高校進学がスムーズになるメリットもあります。
- 心の準備期間: 高校という環境への不安を解消し、無理なく通学する練習ができる。
- 学習の遅れの解消: 中学の復習や高校の予習を、個別のペースで進めることができる。
- 出席扱い制度の活用: フリースクールでの活動を、中学校の出席扱いにできる場合があり、内申書への記載に有利になる可能性がある。
この「フリースクールから通信制高校へ」というステップを、一つの場所で実現できるのが、第一学院中等部です。
第一学院中等部は、学習支援はもちろん、心のケアを重視して、安心して過ごせる居場所を提供しています。
心のエネルギーを回復しながら、高校進学への準備もスムーズに進められるため、「無理なく次のステップに進みたい」と願う子どもに最適です。
不登校による不安を解消し、高校進学への道筋を具体的に作りたいと考えているなら、第一学院中等部の情報をチェックしてみてください。
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まとめ:中学生で不登校でも高校進学はできる!


中学生で不登校を経験しても、高校進学の道は必ず開かれています。
不安に立ち止まるのではなく、「通信制高校」「定時制高校」「特別選抜枠」という、多様な選択肢があることを知っておくことで、先のことを考えることができます。
最も大切なのは、「世間体」ではなく、「お子さまが安心して通える、次の居場所」を見つけること。
焦らず、子どものペースを尊重して、一つずつ実行に移していきましょう。
不登校から安心して高校進学するための「次の居場所」を探すなら…
まずは複数の通信制・定時制高校の資料を取り寄せ、サポート体制を比較することから始めてみましょう。
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