子どもから「通信制高校に行きたい」と突然言われたら、親としてどう対応すべきか、戸惑いや不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
「通信制っ高校って本当に大丈夫?」「全日制に行けないと、将来に不利にならない?」という心配は、お子さんの幸せを願う親御さんなら自然に湧き上がる気持ちです。
ゆうき我が家の娘は不登校気味になりながらも、全日制高校に進学したい気持ちがあり、親子で頑張ってきました。
でも心の限界がきて、通信制高校に進学したいと言われたときは、不安を感じました…
でも、安心してください!結論から言うと、通信制高校は高校卒業資格を取得できる正規の学校であり、大学進学や就職も可能です。
通信制を希望することは、「自分から学びを再開したい」という前向きな意志の表れとして、受け止めてあげてほしいです!
この記事では、子どもが通信制高校に行きたいと思う背景、親が確認すべき仕組みやメリット・デメリット、そして進学までの具体的な流れをわかりやすくまとめました。
親子で前向きに話し合って、お子さんにとって最適な道を見つけるためのヒントになると嬉しいです。
なぜ子どもは通信制高校に行きたいと希望するのか


不登校や学校生活の不安
子どもが通信制高校を希望する最大の背景の一つは、既存の集団生活や学校のルールの中で心身が疲弊してしまい、「これ以上は無理」と判断したからです。
全日制高校の画一的な時間割、集団行動の圧力、複雑な人間関係などが、HSPや繊細な性質を持つ子ども、あるいは思春期のストレスを抱える子どもにとって大きな負担となることがあります。



娘の場合も、学校の仕組みによるストレスで抑うつと診断されました。
もともと色々なことに不安を感じる性格だったこともあり、中学校の仕組みについていけなくなり、中2から不登校になりました。
通信制高校は、このようなストレス要因から距離を置き、安全な場所で学びを継続したいという切実な願いの表れなんです。
大人から見ると、「逃げている」と思いがちですが、これは決して「逃げ」ではなく、自分を守り、学びを継続するための賢明な選択であることを親である私たちが理解することが大切です。
ただ、これらの症状は目に見えるものではないので、私たち親は判断が難しいことも…



私も判断を間違えて、無理やり登校させたこともありました。
そんな日は、ほとんどの時間を保健室で過ごしたり早退することになったり、結果的に症状が悪化することになりました。
無理をして体調を崩すよりも、自分のペースを尊重する道を選んだお子さんの勇気を褒めてあげましょう。
子どもの不安の背景とは?
- 集団への疲弊
教室での集団生活、休み時間の過ごし方、制服など、全日制の「当たり前」が大きなストレスになっているケースが多いです。 - 「失敗」からの回復
普通高校に行けなかったという「失敗体験」から一旦離れ、他人との比較がない環境で自己肯定感を回復させたいという心理が働いています。ただ、普通高校に行けなくても、決して失敗ではない、ということを子どもに伝えてあげましょう。 - 原因の多様性
不登校の原因は、いじめや学業不振だけでなく、漠然とした不安、朝起きられない体調不良(起立性調節障害など)など多岐にわたります。
子どもが通信制高校に行きたいという気持ちは、「これ以上頑張れない」というSOSであると同時に、「自分から学びを再開したい」という前向きな一歩だと、受け止めてあげてくださいね。
自分のペースで学びたい理由
全日制高校のような画一的な授業形式ではなく、自分の得意・不得意に合わせて学習ペースを調整できる環境を求めている場合も、通信制高校を選択する傾向にあります。
全日制高校は、全員が一斉に同じ速度で学ぶため、学習にブランクがある子どもや、特定の科目が苦手な子どもにとっては、授業についていくことが大きな苦痛となってしまいます。
通信制高校は、レポート提出を期限内に進めさえすれば、自分の好きな時間に学習できるため、「学び直し」や「得意分野の先取り学習」が可能になります。
子どもは、他人との比較から離れ、「自分軸」で学習を進めることを求めています。このスタイルは、「自分で計画を立てて実行する力」という、社会に出て最も役立つ能力を育むことにもつながります。
- 「学び直し」の必要性
不登校期間のブランクを取り戻すために、中学校レベルから復習できる環境が必要だと感じているケースです。 - 体調の波への対応
起立性調節障害などで体調の波が激しい場合、体調が良い日に集中して学習できる通信制高校が最適だと判断しています。 - 学習の特性への配慮
聴覚情報が苦手など、特性に合わせて動画教材や個別指導など、多様な学習方法を求めていることがあります。 - 自己肯定感の回復
自分のペースで確実に課題をクリアしていくことで、「自分にもできる」という成功体験を積み重ね、自信を取り戻すことを目的としています。
趣味や活動との両立を望むケース
通信制高校は、学業以外の時間を確保したいという強い意志を持つ子どもにとって、夢や目標を実現するための最適なプラットフォームとなります。
全日制高校の生活は、プロ活動や本格的な習い事と両立するには時間的に厳しい場合もありますが、通信制高校は登校日が極めて少ないため、プロスポーツ選手、芸能活動、あるいはeスポーツや動画制作といった専門的な活動に集中して時間を費やすことが可能です。
この選択は、高校卒業資格は取りたいけれど、人生の貴重な時間を夢に投資したいという、明確なビジョンを持った子どもたちにも選ばれています。
親御さんは、この選択を「未来への準備期間」として捉え直すことが、子どもの意欲をさらに引き出すことにつながります。
- プロ活動との両立
プロアスリートや芸能活動を行う子どもたちは、遠征や仕事に合わせて学習を進めるため、通信制高校の自由度を活用しています。 - 専門スキル習得
プログラミング、デザイン、語学学習など、将来に直結するスキル習得に多くの時間を充てたい場合に選ばれます。 - 親の認識
「通信制は逃げ道」という認識を捨て、「子どもの夢や目標を叶える学校」として捉え直し、選択を全面的に信頼してあげましょう。
趣味や活動と両立する場合、そちらに夢中になりすぎてレポートが滞るリスクもあります。
子ども任せにしないで、親が一緒に計画を立てて、定期的に進捗を確認していくなど、家庭での工夫が必要です。
通信制高校に行きたいけど、どんな学校?基本の仕組み


学習スタイル(自宅学習+スクーリング)
通信制高校の学習は、「自宅でのレポート(添削指導)」が中心であり、「登校(スクーリング)」と「試験(単位認定試験)」を組み合わせることで単位を取得する仕組みです。
通信制高校は、全日制高校と同じ学習指導要領に基づいた正規の高校です。
▶【参考】通信制高校とは?わかりやすく解説|仕組み・特徴・メリット・進学まで完全ガイド
全日制との最も大きな違いは、「教室での授業時間」を「自宅での自学自習」に置き換えている点にあります。
- レポート
教科書や資料を見ながら自宅で解答を作成し、郵送またはオンラインで提出します。これが授業への出席に代わる、学習の根幹となります。 - スクーリング
単位を取得するために必要な最低限の登校日(面接指導)です。週1回型、隔週型、または年数回に集中型など、学校によって頻度が大きく異なります(ここが学校選びの最重要ポイント)。 - 単位認定試験
スクーリング期間中や年度末に実施され、レポート提出が完了していることが受験の条件です。これに合格して初めて単位が認定されます。 - 多様な学び方
最近は、オンライン授業や動画教材でスクーリングの一部を代替できる学校も増えており、登校負担がさらに軽減されています。
生徒は教科書や教材を使ってレポートを作成・提出することで「授業への出席」に代えることができるんです。
この学習スタイルは、自分で学習計画を立て、実行する能力が求められる、非常に自律的な学びの形式です。
親御さんもこの仕組みを理解することで、子どもの学習を具体的にサポートできるようになります。
卒業条件と高校卒業資格
通信制高校を卒業すると、全日制高校と同じ「高等学校卒業資格」が取得できます。これは、進学や就職において全日制と全く同じ効力を持ちます。
通信制高校は、学校教育法第4条に定められた正規の学校です。
文部科学省が定めた卒業に必要な3つの条件を満たせば、全日制高校の生徒と同じ卒業証書が授与されます。
- 在籍期間: 3年以上の在籍が必要(転入・編入の場合は前籍校の期間も合算されます)。
- 単位修得: 74単位以上の修得が必要(レポート提出、スクーリング、試験合格)。
- 特別活動: 30時間以上の特別活動(ホームルーム、学校行事、遠足など)への参加が必要です。
この資格があれば、大学受験の資格や、高卒を条件とする求人への応募資格が認められます。
したがって、「通信制高校だと将来不利になる」という心配は、卒業資格という点においては全くありません!
大切なのは、どの学校を卒業したかではなく、高校生活で何を学び、どんな力を身につけたかという、本質的な部分です。
全日制・定時制との違い
通信制高校は、学習スタイルが最も柔軟で自由度が高い一方、自己管理能力が強く求められるという点で、全日制・定時制とは大きく異なります。
全日制は毎日登校し集団生活の中で規律を学ぶ場、定時制は主に働きながら夜間に通う場であるのに対し、通信制は「時間や場所にとらわれず、自分のペースで学びたい」というニーズに特化しています。
この違いを明確に理解することで、子どもの特性や希望に合った学校選びができるようになり、親の漠然とした不安も解消されます。
| 校種 | 登校頻度 | 卒業期間 | 学習形態 | 特性 |
|---|---|---|---|---|
| 全日制 | 毎日(朝〜夕方) | 3年 | 授業中心、クラス活動必須 | 集団生活が得意、規則的な生活を好む |
| 定時制 | 毎日(主に夕方〜夜間) | 3〜4年 | 授業中心、少人数制が多い | 日中に仕事や活動をしたい、少人数での学びを好む |
| 通信制 | 週1回〜年数回(スクーリング) | 3年〜(最長5年程度) | レポート(自学自習)中心 | 自分のペースで学びたい、体調に波がある、両立をしたい |
通信制の自由度は、裏を返せば「誰も管理してくれない」ことでもあり、その特性を理解することが重要です。
お子さんがどの学校で最も力を発揮できそうか、子どもの特性や体調をじっくり話し合って判断しましょう。
親が知っておくべき通信制高校に通うメリット・デメリット


メリット
通信制高校の最大のメリットは、心身の負担を最小限に抑えながら高校卒業資格を取得できること。そして、「学び直し」や「新たな挑戦」の機会を提供できる点です。
- ストレスの軽減
登校頻度が低いため、人間関係や集団生活によるストレスを大幅に軽減でき、心身の回復を優先できます。 - 多様なスキル習得
専門分野に特化したコース(eスポーツ、美容、IT、声優など)を選ぶことで、卒業と同時に実践的なスキルを身につけられます。 - 時間の活用
趣味、アルバイト、ボランティアなど、学業以外の活動に集中して時間を使い、社会性を養うことができます。 - 費用面のメリット公立の通信制高校を選べば、全日制高校よりも費用が安く抑えられる場合があります(私立サポート校併用の場合は別途費用がかかります)。
不登校で自己肯定感を失った子どもにとって、通信制高校は「失敗してもやり直せる」という安心感を与えてくれます。
毎日登校する必要がないため、ストレスの要因から距離を置き、心身の回復を優先できます。
その上で、自分の興味のある分野に時間を使ったり、前の学年の内容に戻って学習したりと、子どもの主体性を尊重した学びが可能です。
高校卒業資格という結果は変わらないため、子どもにとって「人生の選択肢を広げる」ための大きな再スタートとなります。
デメリット
逆に、通信制高校は自由度が高い反面、「自己管理の難しさ」と「人と関わる機会が少ない」ことが、通信制高校の主なデメリットとなります。
- 学習の遅延リスク
レポートを一人で進める強い意志がないと、期限を過ぎてしまい、単位を落とす可能性が高まります。 - 生活リズムの乱れ
登校義務がないため、昼夜逆転など、生活リズムが崩れやすい環境にあることを親は認識しておく必要があります。 - 孤立感の増加
友達作りが苦手な子どもにとって、人間関係の機会が少ないことが、かえって孤立感を深める可能性があります。 - 費用が高くなる可能性
私立の通信制高校やサポート校を利用する場合、全日制高校よりも年間費用が高額になることがあります。
通信制高校の学習は、基本的に生徒自身のやる気と計画性に依存します。
親や先生からの強制がないため、学習意欲が不安定な子どもは「今日はいいや」と怠けてしまい、レポートが滞り、卒業が遅れるリスクがあります。
また、登校頻度が少ないため、全日制高校のような密な友達関係を築く機会が少なく、孤立感を感じやすいという側面もあります。
これらのデメリットを克服するためには、親のサポートや、サポート校、あるいは学校の部活動などを意図的に活用することが必要になります。
大学・専門学校への進学、心配いりません!
お子さんの進路を考えたとき、「通信制高校を選ぶと、大学や専門学校への進学で不利になるんじゃないか…」と不安に思っていませんか?
でも、安心してください。 通信制高校を卒業してから、大学や専門学校へ進学する道は、まったく問題ありません。
それどころか、最近は大学進学のサポートに力を入れ、進学実績をどんどん伸ばしている通信制高校も増えているんです。
なぜなら、通信制高校を卒業して得られる「高等学校卒業資格」は、全日制高校の卒業資格と全く同じ効力を持つからです。



私の息子も、通信制高校(第一学院)から大学に進学しました。
▶【体験談】不登校から第一学院高等学校に進学した息子が大学生になった話
学校によっては「大学進学コース」のような特別なプログラムがあったり、受験勉強を手厚くサポートしてくれたりするところも本当に多いです。
「通信制だから不利かも」という心配は、もう手放して大丈夫。 それよりも、お子さんの「やる気」を最大限に引き出せる環境かどうか、という視点で選んであげたいですね。
進学を成功させるための「チェックポイント」
じゃあ、具体的にどんな視点で学校を選べば良いの? と思いますよね。
ここでは、いくつかのポイントをまとめました。
- 「受験対策」は手厚い?
- 「大学進学コース」が用意されているか、一人ひとりに合わせて受験指導をしてくれるか、といった点は安心材料になります。
- 「指定校推薦」の枠は?
- 全日制に比べると数は少ないかもしれませんが、通信制高校にも大学の「指定校推薦」の枠を持っている学校があります。
- 「総合型選抜」は、むしろチャンスかも?
- 通信制高校で自分で計画を立てて学んだ経験(自己管理能力)や、好きな活動に打ち込んだ経験は、ペーパーテスト重視ではない「総合型選抜(旧AO入試)」で、とても強いアピール材料になるんです。
通信制高校の卒業生でも、大学や専門学校への進学は全く問題なく、近年はむしろ進学実績を伸ばしている学校も増えています。
卒業時に得られる「高等学校卒業資格」は、全日制高校と同じ効力を持つため、大学入学共通テストの受験資格や、各種大学の一般入試、推薦入試の受験資格を完全に満たしています。
- 受験対策の充実度: 大学進学コースや、個別指導を行っている通信制高校・サポート校を選びましょう。
- 指定校推薦の活用: 全日制より数は少ないですが、通信制高校にも指定校推薦枠がある場合があります。
- 総合型選抜でのアピール: 通信制高校で培った自己管理能力や課外活動の経験は、総合型選抜(旧AO入試)で強くアピールできる材料となります。
- 親の認識: 「通信制だから不利」という考えは捨て、子どもの「やる気」を最大限に引き出せる環境を選びましょう。


通信制高校卒業後の就職事情
企業は、通信制高校の卒業という事実だけで不採用とすることはありません。
むしろ、通信制で学業を両立させた「主体性」が評価される時代になっています。
なぜ通信制高校の経験が評価されるの?
現代の企業が本当に求めているのは、形式的な学歴よりも、「自分で考えて行動できる力(自律性)」「計画性」「困難を乗り越える力」といった、どこでも通用するポータブルスキルです。
通信制高校の生徒さんは、自分で学習計画を立て、レポート提出の期限を守り、学習を継続しました。この経験そのものが、「うちの会社でも自分で頑張れる」という高い自律性の証明になるのです。
企業側も通信制高校への理解が進んでいて、「不登校から再スタートを切った経験」や「仕事や夢と学業を両立させた経験」を通して身につけた精神的な強さを評価する傾向にあります。
高校生活で社会経験を積み、自信を持って就職活動に臨めば、全日制の生徒と比べて何ら不利になることはありません。
就職活動を成功させるためのヒント
就職という次のステップをスムーズに進めるために、高校生活で意識したいポイントはこちらです。
- アピールを明確に
- 面接では、「なぜ通信制を選んだのか」「高校生活でどんな工夫や努力をして、何を身につけたのか」を、エピソードを交えて具体的に伝えられるように準備しましょう。
- 資格を味方につける
- 在学中にPCスキルや興味のある分野の専門資格を取得しておくと、履歴書や面接での強力な武器になります。
- アルバイトに挑戦
- アルバイトで培った社会性や、責任感を持って仕事をやり遂げた経験は、正社員としての就職活動において、非常に高く評価されます。
- 学校のサポートをフル活用:
- 入学前に、その通信制高校の進路指導や就職サポート体制が充実しているか、必ず確認しておきましょう。


通信制高校入学までの流れと親のサポート


まずはここから!入学までの流れを親子で進める4ステップ
「通信制高校に行きたい」とお子さんから言われたら、親御さんが主導権を握って、一緒に「情報収集」と「比較検討」を進めていくのが成功の秘訣です。
そして、最終的には親子で一緒に学校見学や個別相談会に参加することが何よりも大切になります。
なぜ親が動くべきなの?
通信制高校は、学校によって学習スタイルやサポート体制、費用が本当に大きく違います。
資料請求の段階から親御さんが積極的に動いて、たくさんの学校を比べることで、お子さんにとって一番合う最高の環境を選び出すことができます。
お子さん一人では不安でなかなか進められない手続きも、親が「一緒にやろう!」と伴走することで、進学への安心感とモチベーションにつながります。
特に、学校の雰囲気を見たり先生と話したりするステップは、お子さんの不安を解消するために最も重要ですよ。
入学までの具体的な手順
不安を解消し、自信を持って入学するための具体的なステップを見ていきましょう。
まずはインターネットで気になる学校をいくつかピックアップして、資料をたくさん集めましょう(公立・私立、サポート校はどうか、など)。比べるほど安心できます!



我が家は、ズバット通信制高校比較からまとめて請求しました。
無料の比較サイトを使うと、一度の入力で複数の学校の資料をまとめて請求できて、簡単だし便利でした。
必ず親子で学校やサポート校の雰囲気を直接見に行きましょう!先生やスタッフの方と話し、お子さん自身が「ここなら通える、頑張れる」と感じられるかを最優先で確認してください。
「どんなサポートがあるの?」「費用はどれくらい?」「卒業率は高い?」など、不安なことは何でも、個別の相談会で遠慮なく質問して解消しておきましょう。
志望校を決めたら、必要書類を準備して出願です。多くの通信制高校では、面接や作文が中心で、学力試験はほとんどないので安心してくださいね。


子どもの希望を叶える!学校との話し合い&連携のコツ
結論から言うと、お子さんの希望を「否定せず、一旦全て受け入れる」姿勢で話し合いに臨み、親御さんが「一番の伴走者」として学校と協力し合うことが、卒業への一番の近道です。
なぜ「受け止める」ことが大切なの?
お子さんが通信制高校を選びたいと言うのは、「変わりたい」「今のつらい状況から抜け出したい」という前向きな気持ちのサインです。
ここで親が「本当にそれで大丈夫なの?」「普通高校の方がいいんじゃない?」と不安や疑いを見せてしまうと、せっかく芽生えた子どものやる気をしぼませ、信頼関係も崩れてしまうかもしれません。
親御さんは、まずお子さんの気持ちを一番に尊重しましょう。
そして、学校の先生やサポート校のスタッフとしっかり連携を取り、「家ではこんな風に頑張っています」といった情報を共有し合うことで、お子さんの卒業を力強くサポートできます。
親が実践したい!話し合いで心に留めておくこと
話し合いの場で、親として実践したい、気持ちを繋ぐための具体的なポイントをご紹介します。
- 否定は絶対NG!
- 「普通高校に行きなさい」など、お子さんの考えを否定する言葉はグッとこらえましょう。「そう思ったんだね」「あなたの気持ちを教えてくれてありがとう」と、まずは共感的に受け止めてください。
- 不安と希望を言葉にする手伝いを:
- 「どうして通信制がいいの?」「そこで何をしたい?」と質問して、具体的な理由をお子さん自身の言葉で話してもらいましょう。目的が明確になると、進学後の意欲も続きます。
- 親の気持ちも正直に:
- 親の不安を隠す必要はありません。「お母さん(お父さん)は卒業できるかちょっと心配だよ」と正直に伝えた上で、**「だから、一緒に頑張ろうね」**と、手を差し伸べる姿勢を見せてあげましょう。
- 学校とはチームで連携:
- 入学後も、担任の先生やサポート校のスタッフと定期的に連絡を取り合い、家庭での様子を伝えましょう。学校と家庭が情報共有することで、お子さんの学習を多角的にサポートする「最強のチーム」になれます。
お金の不安を解消!学費と支援制度の確認ポイント
「通信制高校って、やっぱり学費が高いんじゃない?」そんな経済的な不安、ありますよね。
でも、安心してください!国の「高等学校等就学支援金制度」を活用すれば、費用を抑えることができます。
この制度と、各学校の費用をしっかり比べて、お金の心配をなくしましょう。
なぜ費用を事前に確認すべきなの?
高校進学にはお金がかかるのは当然です。特に、手厚いサポートのある私立の通信制高校やサポート校を併用すると、全日制高校より費用が高くなることがあります。
しかし、親御さんがこの国の支援制度を事前にしっかり理解し、「授業料」「施設費」「サポート校費」といった費用の内訳を明確にしておけば、「お金の心配」という大きな不安を解消できます。
お金の不安をなくすことが、親子で前向きに学校を選ぶための土台になりますよ。
「見落とし厳禁」のチェックリスト
- 就学支援金制度
まずは、ご家庭が「高等学校等就学支援金制度」の対象になるかどうか(所得制限があります)を確認しましょう。この制度で授業料の負担は大きく減らせます! - 公立 vs 私立の比較
公立は授業料がとても安いです。私立は手厚いサポートや専門コースがある分高くなりますが、その分費用対効果があるか、内訳を比較してみましょう。 - サポート校の費用
サポート校は塾のようなもので、支援金制度の対象外となる費用も多くあります。年間の総額がいくらになるかを、必ず担当者に確認して明確に把握しておきましょう。 - その他の支援
お住まいの自治体独自の奨学金や、学校独自の特待生制度など、利用できる支援がないか合わせて探しておくと安心です。


まとめ:通信制高校へ行きたい子どもには親の「伴走」で扉を開こう


お子さんから「通信制高校に行きたい」と聞かされた時、様々な不安を感じるのは当然のことです。しかし、この記事を通して、通信制高校が「逃げ場」ではなく、お子さんの可能性を広げる「新しい学びの選択肢」であることが見えてきたのではないでしょうか。
大切なのは、親が「伴走者」となり、お子さんの気持ちを否定せず、「一緒に最適な場所を見つけよう」という姿勢で進むことです。
進学成功のための3つの鍵
- 心に寄り添うこと:まずはお子さんの希望をすべて受け止め、「なぜ通信制がいいのか」という本音を一緒に言語化しましょう。お子さんの自己肯定感を回復させることが、学習意欲につながります。
- 徹底的な情報収集と比較:学校によってサポート体制や費用は大きく異なります。親御さんが主導して複数の学校の資料を比較し、親子で見学に参加することで、「ここなら行ける」という安心感を確かなものにしてください。
- 不安の解消:就学支援金制度などの費用面を事前に確認し、また、卒業後の就職・進学に対する不安も解消しておけば、お子さんは安心して新しい一歩を踏み出せます。
不登校の経験は、お子さんにとって「自分らしい生き方」を見つけるための強みになります。
親の不安を解消し、前向きな気持ちで進路決定に取り組めば、必ずお子さんにぴったりの学校が見つかり、未来への扉が開かれるでしょう。
通信制高校といっても、学校によって学費やサポート体制、通学スタイルは本当に様々です。
「うちの子には、結局どこが合うんだろう…」情報が多すぎて、逆に迷ってしまいますよね。
膨大な情報の中から、お子さんに合う学校を効率よく見つけるには、「お住まいの地域で」「希望する条件(例:通学or在宅)」で絞り込み、いくつかの学校のパンフレットを見比べてみるのが一番の近道です。
多くのご家庭が利用している無料の比較サイトを使えば、一度の入力で複数の学校の資料をまとめて請求できるので、ぜひ活用してみてください。
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