「第一学院高等学校って、実際のところどうなの?」
通信制高校の情報を集めている親御さんなら、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
インターネットで第一学院の評判や口コミを調べてみても、良い点も悪い点も目に入り、どれが本当の情報なのか分からなくなってしまいますよね。
特に、「うちの子に合うのかな?」「不登校だったけど、大丈夫かな?」といった不安は、なかなか解消されないものです。
ゆうき我が家の息子は、第一学院高等学校を卒業しました!
この記事では、実際に不登校を経験した息子が第一学院高等学校に3年間通った体験をもとに、親の視点から見たメリット・デメリットをまとめました。
良い口コミだけでなく、デメリットや、実際に通って感じた「向き不向き」を知ることで、納得のいく学校選びができるよう、リアルな情報をお伝えします。



わが子の通信制高校を検討するために、第一学院高等学校だけでなく、色々な学校の資料を取り寄せました。
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第一学院高等学校とは?基本情報と特徴


| スタンダードコース | プレミアムコース | オンライン | |||
| 5DAYS | 2DAYS | 5DAYS | 2DAYS | ||
| 入学金 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
| 【学費(キャンパス指導分)】 | |||||
| 施設設備費 | 73,500円 | 30,000円 | 73,500円 | 30,000円 | ー |
| 特別指導料 | 528,000円 | 277,200円 | 699,600円 | 528,000円 | ー |
| 指導関連費 | 60,500円 | 60,500円 | 60,500円 | 60,500円 | ー |
| 【高等学校通信制課程】 | |||||
| 施設設備費 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 | 10,000円 |
| 授業料 | 300,000円 | 300,000円 | 300,000円 | 300,000円 | 300,000円 |
| 指導関連費 | 88,300円 | 88,300円 | 88,300円 | 88,300円 | 55,300円 |
| 合計 | 1,060,300円 | 766,000円 | 1,231,900円 | 1,016,800円 | 365,300円 |
※第一学院高等学校2025年度募集要項:参照
第一学院高等学校は、全国にキャンパスを持つ広域通信制高校です。
第一学院高等学校の前身である、日本初の本格的な大検専門予備校「第一高等学院」は1985年創設。
そして、1998年には高校コースを開設、高校教育では20年以上の歴史がある学校です。
全日制高校とは異なり、生徒一人ひとりのペースに合わせた柔軟な学習スタイルを提供しています。
全国に広がるキャンパスと学習スタイル
第一学院の大きな特徴は、全国各地にサテライトキャンパスがあることです。
生徒は自宅から通えるキャンパスを選び、そこで学習指導やイベントに参加します。
学習スタイルも、週5日、または週2日通学するコースや、ほとんど自宅で学習するオンラインコースなど、子どもの状況や希望に合わせて選ぶことができます。
全日制のように朝から夕方まで授業を受けるのではなく、自分のペースで学びを進められることが、不登校からの再スタートを考えるお子さんにとって大きなメリットとなります。
地元にあるキャンパスでなくても、通学できるキャンパスなら大丈夫です。



息子の友達は事情があるようで、家から近いキャンパスでなく、距離がある息子と同じキャンパスに通っていました。臨機応変に選択できるのも通信制高校ならではです。
不登校からの進学に対応できる柔軟な仕組み
不登校からの進学を考えているご家庭にとって、第一学院高等学校は心強い存在です。
- ①出席日数が足りなくても、進学できる
-
通信制高校は、出席日数で受験資格が判断されることはありません。
不登校で、学校に通えていなかった子どもでも、高校進学することができます。
- ②勉強の遅れも挽回できる
-
不登校の場合、心配になるのは勉強の遅れですよね。
第一学院高等学校では、入学して、まずは小中学校の振り返りから始めることができます。
- ③一人でも、大勢でも、自分のペースで学校生活が送れる
-
第一学院高等学校では自分のペースで学べるので、通学コースを選んでいても、自宅学習でも進められます。
周りの人と深く関わりたくない場合には、自分のペースで進められますし、友達と大勢で学校生活を過ごしたい場合には、通学して校舎で学ぶこともできます。

息子

学校で友達と過ごす時間、ちょっと疲れているときは自宅で勉強、という感じに、自分のペースで過ごしていました。
- ④先生との距離が近い
-
第一学院高等学校では、先生を「フェロー」と呼び、生徒と教職員が向き合ってサポートをしてくれます。
不登校で学校生活に不安を感じる子どもや親も、先生に気軽に相談できる環境が整っています。

ゆうき

私も気になることがあった時は、先生に連絡して相談していました。細かくフォローしていただいて、後日報告の電話もいただきました。
- ⑤スクールカウンセラーがサポート
-
日本臨床心理士会所属の臨床心理士や公認心理師が、スクールカウンセラーとしてサポートしています。
また多くの教員が、心理療法カウンセラーの資格を持っています。

ゆうき

息子の通っていたキャンパスでは、定期的にスクールカウンセリングを希望する生徒、保護者の募集がありました。
第一学院高等学校は、学習だけでなく、日々の不安や悩みに寄り添ってくれるため、安心して学校生活を始めることができます。
入学前の説明会、入学後の面談などで、先生と話す機会が何度かありました。そのたびに丁寧な説明をしてもらい、安心できました。


第一学院キャンパスに通って感じたメリット(親の口コミ)


登校スタイルが柔軟で通いやすい
息子は、週5日の通学のコースを選びましたが、どうしても気が進まない日や体調が優れない日は、無理に登校する必要はありませんでした。
出席しなくてはいけないクラスでも、オンラインで出席することができましたし、サークルやイベントなどがある午後から登校することもありました。
この柔軟なスタイルのおかげで、再び登校することへのストレスを感じることなく、少しずつ学校に馴染んでいくことができました。
全日制高校では、体調不良で欠席が続くと単位取得が難しくなってしまいますが、通信制高校なら自分のペースで学習を進めることができます。
息子も、この柔軟性があったからこそ、3年間通い続けることができたのだと感じています。
先生やスタッフのサポート体制が手厚い
息子がレポートでつまずいたときは、根気強く個別に指導してくれたことも。
電話での相談にも親身に対応してくださり、子どもの様子を細かく教えてもらえたことは、親として大きな安心につながりました。
第一学院の最大の魅力は、先生方の手厚いサポートです。
担任の先生はもちろん、他の先生もみな生徒の状況を把握してくれていました。
保護者向けの個別相談会や面談も定期的に行われ、学校と家庭が連携して子どもをサポートする体制が整っていると感じました。



2年生で本格的な進路を考え始めたとき、息子は当時就職を考えていました。
その場合は毎日学校に通うことを習慣にしないと難しいと、どうやったら毎日学校に通えるかを、先生が親身に考えてくれたのが印象的でした。
通信制高校に通っているから3年間自由に過ごせるという訳ではなく、その後の進路に向けて、どうやって過ごしていくかもフォローしてくれるので、親としてはありがたかったです。
不登校でも安心してスタートできる環境
息子も、入学当初は人見知りもありましたが、少人数のクラスだったため、すぐに馴染むことができたようです。
キャンパスの雰囲気はとても穏やかで、生徒たちは自分のペースで過ごしていました。
全日制高校のような厳しい上下関係や集団行動へのプレッシャーがなく、自分の居場所をじっくりと見つけられる環境で、不登校だった子どもでも、安心して学びを再スタートできる場所だと感じました。
同じような悩みを持つ仲間と出会えたことも、彼にとって大きな支えになったようです。
第一学院高等学校に通って感じたデメリット(親の口コミ)


学費や費用面での負担
全日制の公立高校に比べると、学費の負担は圧倒的に大きいです。
▶第一学院高等学校の学費については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「高等学校等就学支援金制度」により、公立高校の学費にかかる自己負担金はゼロになりました。
私立高校も2026年から適用されますが、通信制高校は学費以外で必要な経費が多いため、負担が大きいことには変わりません。
通信制高校の場合、学費以外でも様々な費用が発生しますが、第一学院高等学校も例外ではありません。
| 学費(キャンパス指導分) | 施設設備費 特別指導料 指導関連費 |
| 高等学校通信制課程 | 施設設備費 授業料 指導関連費 |
| その他 | スクーリングの交通費 iPad 交通費 その他、イベントや資格取得費など |
これらの費用のほか、初年度は通学コースならiPad、オンラインコースならiPadやパソコンなどの通信機器の購入、学校へ通うための交通費も必要です。



我が家の場合、シングルマザーで家庭内の収入が就学支援金制度の対象内だったこともあり、支援を受けられましたが、それでも1年間で90万円近く必要でした…
学費の詳細は公式ホームページに記載されていないので、こちらの記事を参考にしてくださいね。


校舎や先生によって雰囲気に差がある
これは実際に通ってみて分かったことですが、キャンパスの雰囲気や先生のサポート体制は、キャンパスによって差があるように感じました。



息子が通ったキャンパスは先生も色々気を配ってくれてサポートを受けられた印象ですが、インターネットの第一学院 口コミを見ると、中には「合わなかった」という意見も見かけます。
ただ私が感じるのは、通信制高校ならすべて学校がサポートしてくれると勘違いしている人が多いのかな?ということです。
通信制高校は不登校児を受け入れてくれて、全日制高校と比べたらサポートはかなり充実しています。だからと言って、すべてを丸投げできるわけではありません。
学校と家庭が連携していくことで、初めて子どもへのサポートができるんじゃないか、と息子の経験を経て感じました。
また、どの学校にも言えることですが、お子さんと学校の相性はとても大切です。
親が良いと思っても、子どもが違うと思えば、通えなくなる可能性も十分に考えられます。
通信制高校は、学校ごとに特徴や学費が違うので、いろいろな学校の資料を請求して、説明会やオープンキャンパスに参加して、雰囲気を確かめることをおすすめします。
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通学スタイルは本人の自主性が鍵となる
第一学院高等学校の柔軟な登校スタイルは大きなメリットですが、裏を返せば本人のやる気がなければ、登校や学習が滞ってしまう可能性があります。
手厚いサポートがあるとはいえ、最終的には子ども自身の自主性が求められます。
息子も入学当初はレポートがなかなか進まず、親として焦る時期がありました。
でも、先生との定期的な面談や、本人が「このままではいけない」と自覚したことで、少しずつ学習習慣を身につけていきました。
修学旅行がなく、年1回のスクーリングがある
学校生活の大イベントのひとつと言える修学旅行ですが、第一学院高等学校では修学旅行がありません。
修学旅行を楽しみにしている場合には、ガッカリしてしまうかもしれません。
ただ、修学旅行はない代わりと言っては何ですが、行事やイベントはたくさんあるので、気になる場合には事前に確認しておくと安心です。



息子の通っていたキャンパスでは、遠足という形でディズニーやUSJへ行く行事がありました。


修学旅行はありませんが、年1回のスクーリングは必須行事です。
これは学校教育法で定められていて、参加しないと単位が取れず、進級できません。
3~4泊の宿泊を伴う集団行動になるため、泊りが不安、絶対行きたくないという子どもには、第一学院高等学校は難しいかもしれません。
▶第一学院高等学校のスクーリングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ただ、ほとんどの通信制高校でスクーリングが実施されているので、スクーリングが無理な場合には宿泊が必要ない学校を探す必要があります。
社会に出るための「練習」としての3年間
高校3年間は、単に卒業資格を得るだけでなく、社会に出て自立するための大切な準備期間です。
第一学院高等学校では、自分のペースで通学できる自由さがある一方で、卒業後の進路を考える上で通学習慣を身につけることも重要だと捉えられています。



息子も、高校生活を通じて徐々に登校頻度を増やし、最終的にはほぼ毎日通学できるようになりました。
これは、就職や大学進学など、社会に出てからの生活をスムーズに送るための、貴重な「練習」になったと感じています。
第一学院高等学校の口コミ・評判


第一学院高等学校の公式ホームページを確認すると、保護者の声がまとめられています。
色々な原因で、不登校だったり学校生活を思うように過ごすことができなかった子どもが、第一学院高等学校で充実した高校生活が遅れた、と書かれていました。



我が家も、不登校から第一学院高等学校に進学した息子がいます。進学した後も不安だらけでしたが、先生方のサポート、イベントで友達と交流、学習面でもフォローがあり、無事に卒業までたどり着き、今では大学生になりました!
不登校で、高校に進学しても卒業できるのか不安を感じている場合には、まずは第一学院高等学校の資料を請求してみて、雰囲気を確認してみてほしいです。
そして気になったら、お子さんと一緒に説明会やオープンキャンパスに参加して、体験してみることをおすすめします。
小学校2年生から不登校になり、先の見えない暗いトンネルに突然入ったかのような毎日でした。中学校でもクラスに戻ることができず、高校受験では失敗し、この先どうしたら良いのか悩んでいたときに紹介していただいたのが第一学院高等学校でした。キャンパス長から「合格です。これからゆっくり成長していこうね。」と言われたときは、本当に良かったと、心の底から思いました。学校にも徐々に慣れ、行事やサークル活動にも参加。友達もでき学校での話もしてくれるようになった頃、「友達と映画を見て帰るから遅くなるね」と連絡があったときは、やっと学校デビューしてくれた!と、大変嬉しく思いました。第一学院高等学校で学び経験させてもらったことが自信となり、立派に成長させていただいたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。(引用:第一学院高等学校公式HP)
娘は中学校生活の後半を、体調の問題で思うように過ごすことが叶いませんでした。心根の優しい娘のことです。思うように学校に通えないことに対して、親に対する申し訳なさや、同級生に対する気持ち等、色々と悩んだことと思います。そのような中、娘なりの、娘自身で歩む高校生活を送ってほしいと、評判の良かった第一学院高等学校に入学を決めました。思うようにならない体調の中でしたが、第一学院高等学校の先生方は娘に対してはもちろん、保護者に対しても細やかな支援をしてくださいました。本当に感謝申し上げます。おかげさまで、専門学校への進学も決まりました。家を離れ、一人暮らしをすることなど、今まででは到底考えられなかったことです。
これからも親としてしっかり見守り支えていくとともに、娘には、第一学院高等学校での貴重な3年間を大切にし、自分自身を見つめながら前に進んでくれることを願っています。(引用:第一学院高等学校公式HP)
ズバット通信制高校比較に掲載されていた、保護者の方の口コミをみると、「先生の対応やサポート体制が良い」「コースやプログラムが充実している」など、学校に対して良いコメントがありました。
授業料は高めですが、色んなコースがあり選べます。先生がたも明るくて笑顔で対応してくださいます。ボランティアや資格や検定にも力を入れています。子どもがどう活用できるか、です。(引用:ズバット通信制高校比較)
充実した教育プログラムと熱心な教師陣が魅力です。 友好的な雰囲気とサポート体制がしかれており、安心して子供を預けられる環境と進学支援を期待できる。 質の高い教育を提供しています、公平性も保持されている。 教師やカウンセラーが丁寧に指導し、進学やキャリアの相談にも親身に応じてもらえる。(引用:ズバット通信制高校比較)
勉強が自分のペースで出来て時間も多く取れています。夢ややりたい事に専念出来る点で良いと思います。友達も夢を持っている人が多く、夢を話し合ったりして友達も出来ました。自己管理も以前より自分で管理することで責任も身につきました。(引用:ズバット通信制高校比較)
気になる点は、「子どもがどう活用できるか」「自己管理」というコメントです。
通信制高校は、自分のペースで学べることがメリットである反面、自分で行動しないと先に進めないということでもあります。



我が家の息子も、1年生のころは自分で行動することができませんでした。
私がこまめに声かけしたり、先生にフォローをお願いしたことも多々ありました。
高校生活は、不登校だった子どもにとって卒業後に自立するための準備期間だと、私は思っています。
家庭のサポートはもちろんですが、どれだけ学校のサポートが受けられるか、という点も学校を選ぶポイントです。
第一学院高等学校はこんな子におすすめ


第一学院高等学校は、以下のようなお子さんにとって、非常に良い選択肢となるはずです。
- 不登校から高校進学を考えている子:手厚いサポート体制が、安心して学びを再スタートさせてくれます。
- 自分のペースで学びたい子:通学スタイルや学習方法が柔軟なので、無理なく学習を続けられます。
- 将来の進路に不安がある子:専門的な進路指導や、豊富なコース選択肢が、将来の可能性を広げてくれます。
通信制高校選びは、お子さんの未来を左右する大切な決断です。
「通信制高校はやばい」「ヤンキーが多い」といった根拠のない噂に惑わされないでほしいです。
▶第一学院高等学校はやばい?ヤンキーが多い?卒業式で感じた私の感想
大切なのは、お子さんの性格や希望に合った学校を見つけること。そのためには、まず気になる学校を比較検討することが大切です。
資料請求や説明会に参加して、それぞれの学校の雰囲気やサポート体制をじっくりと見極めてくださいね。
お子さんにとって、最適な学びの場が見つかりますように。
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