フリースクールってどう?メリット・デメリットから費用、選び方まで徹底解説!

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フリースクールってどう?メリット・デメリットから費用、選び方まで徹底解説!

「フリースクールって、どんなところ?」
「うちの子には合っているのかな?」

子どもが不登校になって、フリースクールという言葉を耳にしたとき、きっと頭の中にたくさんの疑問が浮かんでいるのではないでしょうか。私もそうでした。

中学2年生から不登校になった息子と、同じ時期に学校に行きづらくなった娘。フルタイムで働きながら、一人で子育てをする中で、不安でいっぱいの毎日でした。

そんな中、スクールカウンセラーから初めて聞いた「フリースクール」という存在。

「フリースクールに行けば、何か変わるのかな?」
「でも、お金はかかるし、本当に大丈夫なのかな?」

そんな風に悩んでいる方に、この記事では私が調べた内容も参考にしながら、「フリースクール」はどんなところなのか?メリットやデメリットから、費用や選び方について、詳しくご紹介したいと思います。

フリースクールを考えている方の参考になれば嬉しいです。

目次

フリースクールのメリットを徹底解説

フリースクールのメリット

フリースクールは、不登校の子どもたちにとって、新しい居場所になる可能性を秘めています。

まずは、フリースクールに通うことで得られる、たくさんのメリットから見ていきましょう。

①子どもの個性を尊重

フリースクールは、不登校の子どもたちが安心して過ごせる「もう一つの学びの場」です。

学校のように決まった時間割やカリキュラムがなく、子ども一人ひとりの興味やペースに合わせて、学習や活動を進めることができます。

フリースクールは、その施設によって活動内容は様々ですので、どんな活動をやっているか気になる場合は、問合せしてみることをおすすめします。

フリースクールの活動内容一覧
文部科学省:民間の団体・施設との連携等に関する実態調査

たとえば、好きなことに没頭できる時間があったり、少人数でコミュニケーションを学ぶ機会があったり。

ゆうき

勉強の遅れを気にすることなく、興味のある分野を深く掘り下げられます。

また、同じような経験を持つ仲間と出会うことで、「自分だけじゃない」という安心感も生まれます。

子どもが自信をなくしてしまったときでも、フリースクールは「大丈夫だよ」と優しく見守り、それぞれの才能や可能性を伸ばしてくれる場所になってくれます。

②学習の自由度が高い

フリースクールでは、子どもたちが自分の興味や関心に合わせて自由に学べます。

学校のように決まった時間割や教科書はなく、一人ひとりの個性やペースを尊重しています。

たとえば、興味のある歴史を深く掘り下げたり、プログラミングやアートなど特定のスキルを身につけたりすることも可能です。

また、少人数制のクラスや個別指導が中心なので、分からないことをすぐに質問できるので、先生や仲間との対話を通して、自主的に学ぶ力も育まれます。

ゆうき

テストや評価に縛られることなく、本当に「知りたい」という気持ちを大切にできるのが、フリースクールの大きな魅力です。

これからの社会で必要とされる「自ら考える力」を育むための、大切な一歩になってくれます。

③少人数で安心できる環境

多くのフリースクールは、少人数制で運営されています。

そのため、先生やスタッフとの距離が近く、一人ひとりの子どもにきめ細やかなサポートが行き届きます。

「人が多い場所は苦手…」 「学校のクラスになじめない…」

そんな悩みを抱える子どもたちにとって、少人数でアットホームな雰囲気は、心の安心につながります。

私自身がスクールカウンセリングを通して一人で抱え込まなくていいんだと安心できたように、子どもも信頼できる大人や仲間との出会いで、心を落ち着かせることができるのではないでしょうか。

④不登校の克服につながる

不登校は、お子さんにとって辛く、大きな壁のように感じられるかもしれません。

でも、適切な場所や方法を見つけることで、その経験を乗り越え、成長する大切なきっかけにることも。フリースクールのような「安心できる居場所」を見つけることが、その第一歩です。

そして、自分のペースで学び、小さな「できた!」を積み重ねていくことで、失った自信を取り戻して、また学校へ行こうという気持ちが湧き出てくることも。

⑤専門スタッフのサポート

フリースクールや教育支援センターには、不登校に関する専門知識を持ったスタッフがいます。

彼らは、お子さんの心の状態を丁寧に理解し、一人ひとりに合ったサポートを提供してくれます。

例えば…

  • 学習支援: お子さんのレベルに合わせた個別の勉強計画を立てたり、学習の遅れを取り戻す手助けをします。
  • 心のケア: カウンセリングを通じて、お子さんが抱える不安や悩みを和らげ、自己肯定感を育むサポートをします。
  • 将来の相談: 進路や将来について、お子さんの興味や強みを引き出しながら、一緒に考えてくれます。

こうした専門家のサポートがあることで、親御さんの負担も軽くなり、安心して子どもの成長を見守ることができます。

フリースクールのデメリットを知っておこう

フリースクールのデメリット

フリースクールはメリットがたくさんありますが、もちろんデメリットも存在します。

大切なのは、メリットとデメリットの両方を理解し、家族に合った選択をすることです。

①費用が高額になりやすい

フリースクールの多くは、NPO法人や民間団体が運営しているため、公立学校のように学費が無償ではありません。

月謝は数万円から10万円以上と、高額になるケースも少なくありません。

ゆうき

私のように一人で子育てをしている場合、正直、費用の問題は頭を悩ませる課題でした。

「フリースクールは良いって聞くけど、うちには無理かな…」そう思って諦めてしまう方もいるかもしれません。

でも、後ほど詳しくお伝えしますが、自治体によってはフリースクールへの助成金制度がある場合もあります。まずは情報収集をしてみましょう。

②学歴として認められにくい

フリースクールに通うだけでは、学校の「出席日数」としてカウントされません。

これは、フリースクールが学校教育法で定められた「一条校」ではないためです。

そのため、フリースクールに通っただけでは、義務教育を修了したことにはなりません。

「え、じゃあ中学を卒業できないの?」と不安になりますよね。

結論から言うと、フリースクールに通うことで、学校の校長先生の判断により、出席扱いになる可能性があります。

文部科学省の「不登校児童生徒への支援に関する通知」により、一定の要件を満たすことで、フリースクールでの活動が在籍する学校の「出席」として認められる場合があります。

ゆうき

まずは、通っている学校と連携して、出席扱いにしてもらえるか確認することが大切です。

③進学や就職に不安が残る

フリースクールに通うと、進学や就職に不安を感じる親御さんは少なくありません。

しかし、フリースクールに通う子どもたちが全員、将来に不利になるわけではありません。多くのフリースクールは、子どもたちが社会で自立するための力を育むことに力を入れています。

例えば、自分のペースで学べる通信制高校との連携をサポートしたり、専門学校や就職に向けた個別相談を行ったりしています。

大切なのは、学校の形にこだわらず、子どもの「やりたい」という気持ちを尊重することです。

その気持ちが、将来の道を切り拓く大きな原動力になります。

フリースクールでの経験は、多様性が求められるこれからの時代に、むしろ強みとなるでしょう。

④地域によって選択肢が少ない

フリースクールは、地域によって数や種類にばらつきがあります。

都心部には多くの選択肢がありますが、地方では近くにフリースクールがない…ということも珍しくありません。

ゆうき

我が家の場合も近くになかったため、通う方法がないことも、フリースクールに通えなかった原因のひとつです。

もし近くにフリースクールがない場合は、オンラインで学習できるフリースクールや、自治体が運営する「適応指導教室」などを検討してみましょう。

⑤学校生活の経験が減る

フリースクールは少人数制なので、クラスでの人間関係や行事など、学校でしか経験できないことが少なくなります

「このまま社会に出られるの?」と不安に思うかもしれません。

しかし、フリースクールでは、自分の興味のあることや得意なことを見つけ、自信を持つことで、社会に出ていくための力を養うことができます。

また、不登校の子どもたちは、繊細で優しい心を持っていることが多いです。

学校以外の場所でゆっくりと自分のペースで成長していくことで、人とは違う、かけがえのない経験を積むことができると私は信じています。

フリースクールと他の選択肢の違い

フリースクールと他の選択肢の違い

不登校の子どもたちの「学びの場」は、フリースクール以外にもたくさんあります。

それぞれの特徴を理解し、子どもに合った選択肢を見つけましょう。

①公立学校との違い

公立学校が「集団での学び」を重視するのに対し、フリースクールは「個別の学び」を重視します。

学校は大人数の中で協調性や規律を学ぶ場所ですが、フリースクールは一人ひとりのペースや個性を尊重する場所です。

どちらが良い・悪いではなく、お子さんの特性や状況に合わせて選ぶことが大切です。

②通信制高校との違い

通信制高校は、レポート提出やスクーリングを通して、高校卒業資格を取得できる場所です。

学習が中心で、自分で学習計画を立てて進める必要があります。

一方、フリースクールは、学びの形態が様々で、学習だけでなく、体験活動やコミュニケーションを重視する場所も多いです。

「高校卒業資格がほしい」場合は通信制高校を、「まずはゆっくり休んで、自分のペースで学びたい」場合はフリースクールを検討すると良いでしょう。

③ホームスクールとの違い

ホームスクールは、親が中心となって、家庭で子どもに教育を行うことです。

親が子どもの学びのカリキュラムを自由に組み立てられるのが大きなメリットです。

しかし、親がすべての責任を負うことになるため、親の負担が大きくなります

フリースクールは、専門のスタッフがサポートしてくれるので、親の負担を減らしながら、子どもに合わせた学びを提供できます。

④適応指導教室との違い

適応指導教室は、自治体が運営する不登校の子どもたちのための居場所です。

公立学校に在籍したまま利用でき、出席扱いにしてもらえることが多いのがメリットです。

しかし、通える場所や時間が限られていたり、学習内容が画一的だったりする場合があります。

フリースクールは、適応指導教室よりも自由度が高く、個性的なカリキュラムを用意している場所が多いのが特徴です。

フリースクールを選ぶ前に確認したいこと

フリースクールを選ぶ前に確認したいこと

「よし、フリースクールに行ってみよう!」と決めたら、次の5つのポイントを必ず確認しましょう。

①子どもの意思を最優先

フリースクールは、子どもが「行きたい!」と思える場所でなければ意味がありません。

親が勝手に決めてしまうのではなく、必ず子どもと一緒に見学に行き、子どもの気持ちを最優先にしてください。

②通いやすさや環境

毎日通う場所なので、通いやすさはとても重要です。

また、雰囲気やスタッフの方との相性も大切です。

子どもが「ここなら安心できるな」と感じる場所を選んであげましょう。

③費用と支援制度

月謝や教材費など、かかる費用をしっかり確認しましょう。

また、自治体によっては、フリースクールに通う子どもへの支援金制度があります。

必ずお住まいの地域の情報を調べてみてください。

④卒業後の進路サポート

高校卒業資格の取得や、その後の進路について、どのようにサポートしてくれるのかを確認しましょう。

⑤体験入学や見学の活用

多くのフリースクールでは、体験入学や個別相談会を実施しています。

実際に足を運んで、雰囲気やスタッフの方と話すことで、より詳しい情報を得ることができます。

フリースクールで得られる未来の可能性

フリースクールで得られる未来の可能性

不登校は、決して「失敗」ではありません。

それは、子どもたちが自分自身の「未来の可能性」を広げるための、大切な道のりになるかもしれません。

フリースクールという選択肢は、その可能性をさらに大きく、力強くしてくれる場所になってくれます。

①自信を取り戻す

学校という画一的な枠組みから外れてしまったことで、子どもたちは「自分はダメな子だ」と自信を失ってしまうことがあります。

でもフリースクールでは、テストの点数や成績ではなく、その子自身の興味や個性を尊重してくれます。

好きなことに没頭したり、得意なことを伸ばしたりする中で、「自分にはこんな良いところがあるんだ」「こんなことができるんだ」という発見が生まれます。

小さな成功体験の積み重ねが、失われた自信を少しずつ取り戻してくれるのです。

②学びの楽しさを知る

学校の「勉強」が苦手だった子どもも、フリースクールで自分の興味のあることを見つけることで、「学ぶって面白い!」と感じるようになります。

例えば、ゲームが好きならプログラミングを学んだり、絵を描くことが好きならデザインを学んだり。

「やらされる勉強」ではなく、「自ら知りたいこと」を学ぶことで、子どもの中に眠っていた知的好奇心を発揮することが期待できます。

③人間関係の回復

学校という大勢の集団の中で疲れてしまった子どもも、フリースクールという少人数でアットホームな環境で、信頼できる大人や仲間と出会うことで、人との関わりへの恐怖心がなくなることもあります。

そこには、同じような経験をした仲間もいるでしょう。無理に話す必要はありません。

ただ一緒にいるだけで、「自分は一人じゃない」という安心感を得ることができます。

人との関わり方をゆっくり学び、新しい人間関係を築く中で、子どもは再び社会とつながるための力を養っていきます。

④新しい進路の選択肢

フリースクールは、子どもたちが自分らしい進路を見つけるためのサポートをしてくれます。

通信制高校への進学、高卒認定試験のサポート、専門学校や大学への進路相談など、様々な選択肢を提示してくれます。

不登校だったからといって、将来の道が閉ざされるわけではありません。

むしろ、不登校という経験が、子どもを「自分らしい道」へと導いてくれる大きなきっかけになることもあるのです。

⑤親子の関係改善

不登校は、親子にとってとても辛い経験です。

「どうして学校に行けないの?」 「どうして頑張ってくれないの?」そんな風に、お互いを責め合うような関係になってしまうこともあります。

でも、フリースクールという選択肢を一緒に考える中で、子どもは「親は自分のことを理解しようとしてくれている」と感じ、親子の信頼関係が深まります。

「私はいつでも、あなたの味方だよ」

そう伝え続けることで、子どもは安心して自分の気持ちを話せるようになり、親も子どもの本当の気持ちを知ることができます。

不登校は、親子が改めて向き合い、お互いを尊重し合うための、大切な時間になるのです。

フリースクールってどう?まとめ

不登校は、親子にとってとても辛い経験かもしれません。

でも、不登校という経験は、子どもに「生きる力」を与えてくれます。

子どもは、学校というレールから少し外れたことで、もしかしたら、もっと自由に、もっと自分らしく生きる道を見つけるかもしれません。

フリースクールは、そのための選択肢の一つです。

「私もやってみようかな…」そう思えたなら、それは大きな一歩です。

あなたの「大丈夫」を心から願っています。

一緒に、子どもの将来を、そしてあなたの未来を、明るくしていきましょう。

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