不登校の原因は一つじゃない!中2の壁を乗り越えた我が家の体験談

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不登校の原因は一つじゃない!中2の壁を乗り越えた我が家の体験談

「まさか、うちの子が学校に行かなくなるなんて…」

今、このブログを読んでいる方は、きっと同じような不安や戸惑いを抱えているのではないでしょうか。

真面目で責任感が強く、お子さんのことを第一に考えているからこそ、現状に不安を感じて、「何かできることはないか」と必死に情報収集されていることと思います。私もそうでした。

ゆうき

私は今、フルタイムで働きながら2人の不登校を経験した子どもを育てています。2人とも中2から不登校になり、「中2の壁」にぶつかりました

息子は現在大学1年生、娘は通信制高校1年生。二人とも、中学2年生の時に学校に行けなくなりました。

中2。思春期の入り口に立ち、心も体も大きく変化する時期。

子どもたちにとっても、親にとっても、まさに「中2の壁」とでも言うべき難しい時期ですよね。

私自身も、当時は本当に「どうして?」「何が悪かったんだろう?」という疑問と、先の見えない不安でいっぱいでした。

でも、時間をかけて子どもたちと向き合い、さまざまな選択肢を探していく中で、私たち家族なりの「答え」を見つけることができました。

この記事では、私自身の経験をお話ししながら、中2の壁にぶつかりながら今に至るまでの体験を書いていきたいと思います。

中2の壁に悩んでいる方の心が、少しでも軽くなるヒントになったら嬉しいです。

目次

まさかうちの子が…中2で不登校になった息子と娘、それぞれの“きっかけ”

まさかうちの子が…中2で不登校になった息子と娘、それぞれの“きっかけ”

今でこそ、こうして話せますが、当時の私はまさか自分の子どもが不登校になるなんて、夢にも思っていませんでした。

息子も娘も明るくて、友達もいて、ごく普通に学校に通っていたからです。

でもある日突然、その「普通」がガラガラと崩れ落ちるような感覚を味わいました。

それって不登校のサイン?

「あれ?なんだか朝起きるのがつらそうだな」

「学校に行く準備に時間がかかるようになったな」

今思えば、子どもたちの不調のサインは、もっと前から出ていたのかもしれません。

でも当時は、「ちょっと疲れているのかな」「毎日部活に宿題に大変だから、気分が乗らないこともあるよね」と、軽く考えてしまっていた部分がありました。

周りのママ友に相談しようにも、「うちの子は毎日楽しく学校に行ってるみたいよ」なんて話を聞くと、余計に口に出せなくなってしまって、不安と焦りがただただ募るばかりでした。

「学校に行きたくない」息子の本音とわからなかった「不登校の原因」

息子が中学2年生になった頃、体調が悪いと休みたがる日が続きました。

それでも最初は渋々登校していましたが、徐々に朝の準備に時間がかかり、最終的には「学校に行きたくない」と口にするようになりました。

「どうして行きたくないの?」私がそう聞いても、息子はいつも「別に…」「行きたくないから」としか言いません。

「何かあったの?いじめられてるの?勉強が難しい?」矢継ぎ早に質問を浴びせても、明確な答えは返ってきませんでした。

ゆうき

当時の様子を、大学生になった息子に聞いてみました。

息子

自分でも良くわかんないけど、行きたくなかったんだよね。でも、学校に行けてないのはまずいって焦りはあったし、高校行かないとって不安は大きかったかな。

息子はハッキリとした理由が自分でも分からないようでしたが、もしかしたら言わないだけで本当の理由はあるのかもしれません。

私たち親からすると、具体的な理由が分からないと、どう手を差し伸べていいのか本当に迷ってしまいますよね。

当時は一度だけ、息子を児童精神科に連れていくことができました。

そこで言われたのは、「学習障害の可能性がある、グレーゾーン」ということ。

ゆうき

それ以降息子が病院へ行くのを嫌がってしまい、通院はできませんでしたが、無理やりでも通院すべきだったのかも、と今でも後悔しています。

結局、具体的な診断はつかないまま、息子は中学を卒業するまで学校に通うことはできませんでした。

突然のSOS?娘の「抑うつ」診断が教えてくれたこと

娘の場合も、息子と同じく中学2年生の秋頃から、学校を休みがちになりました。

息子のときの経験から、「もしかして…」という不安はありましたが、娘は息子とは少し違うタイプのようでした。

「お腹が痛い」「頭が痛い」

最初は体調不良を訴えることが多く、病院に行っても特に異常は見つかりませんでしたが、ある日、娘が泣きながら「眠れない、学校に行けない」と訴えてきたんです。

これはただごとではないと直感し、すぐに児童精神科を予約、そして受診して診断されたのは、「軽度の抑うつ」

「生活リズムの乱れ、学校へ行くことへの不安が影響している可能性が高いですね」と医師に言われ、ハッとしました。

確かに、娘は夜更かしをしていることが多く、朝もギリギリまで起きられませんでした。

それは単に夜更かしではなく、実は精神的なことから明け方まで眠れず、朝起きられないということだったんです。

ゆうき

中学生になり、親が干渉しないようにしていたのが裏目にでてしまい、娘が苦しんでいる様子に気づけていませんでした。

「あーあ、どうして私だけこんなになっちゃったんだろう…」娘がそう呟くのを聞いたとき、胸が締め付けられる思いでした。

二人の子どもの不登校を経験して、私が強く感じたのは、不登校の原因は本当に「一つじゃない」ということ。

そして、子どもによって、その“きっかけ”も、サインの出し方も全く違うということです。

だからこそ、親は決めつけず、子どもの発する小さなサインに、全身で耳を傾ける必要があるんだと痛感しました。

「このままで大丈夫?」親としてできること、やってはいけないこと

「このままで大丈夫?」親としてできること、やってはいけないこと

お子さんが学校に行けなくなった時、「このままで大丈夫なのか?」という不安に押し潰されそうになりますよね。私もそうでした。

特に、中学生はこれから高校受験に向けて頑張っていく時期。そんな時期で不登校…

「早く学校に戻さなきゃ」「勉強が遅れてしまう」「将来どうなるんだろう」…そんな焦りが常にありました。

でも、そんな焦りが、かえって子どもを追い詰めてしまうこともある、ということを身をもって経験しました。

無理は禁物!焦る気持ちをグッとこらえ、まずは心と体を休める環境作りを

子どもが学校に行けなくなった時、まず一番に考えてほしいのは、「心と体を休めること」です。

早く学校に行かせいたい、と焦る気持ちは痛いほど分かりますが、学校に行けないということは、子どもにとって心身ともに大きなストレスを抱えている状態です。

まずは、子どもの心と身体をしっかりと休めて、ストレスから解放してあげることが大切、と当時スクールカウンセラーから言われました。

私も最初は「学校に行きなさい!」と口うるさく言ってしまい、息子と衝突することが何度もありましたが、それは逆効果で、息子はどんどん口を閉ざしていき、私も途方に暮れるばかり。

でもスクールカウンセラーから言われた言葉でハッとしました。私が家の中で子どもにストレスを与えているのかも、と。

それからは、家の中は過ごしやすい環境を作り、干渉はしないけれど注意して観察して、様子を見て声かけするようにしました。

毎日ゲームをしたり、動画を見たり、時には昼夜逆転してしまうこともありり、「少しは生活リズムを戻そうよ」「勉強しようよ」、と出そうになる言葉を何度も飲み込み、しばらくは見守ることに徹しました。

すると、少しずつですが、子どもたちの表情に笑顔が戻ってきて、少しずつ会話もできるようになってきました。

無理に学校に行かせようとすることは、子どもにとって「安全な居場所」であるはずの家を、逆に「プレッシャーを感じる場所」に変えてしまっていたようです。

まずは、「家だけは、安心して過ごせる場所」にしてあげることが、親にできる最初の、そして一番大切なことなんだ!と私は思います。

あくまでも、私が受けたスクールカウンセリングの言葉や独自で調べた内容から対応したことです。お子さんによっても、指導方法によっても違ってくるので、お子さんにベストな対処方法で試してみてくださいね。

病院?フリースクール?子どもの数だけある「不登校からの道」

心が少し落ち着いてきたら、次に考えるのは「これからどうするか」ですよね。

病院を受診するべきか、フリースクールという選択肢もあるのか、それとも自宅学習がいいのか…。

正直、正解は一つではありません。子どもの数だけ、不登校からの道がある、というのが私の実感です。

息子

息子の選択

息子の場合、児童精神科には一度行ったきりになってしまいました。

その後はどうしても行きたがらないため、無理に連れていくことはしませんでしたが、当時先生からは今は同学年の子どもより少し遅れているけれど、追いついていくことはできると言われていました。

また、息子自身は「高校は行かないとマズい」という焦りの気持ちを持っていたので、自分のペースで学べる通信制高校という選択をしました。

毎日学校に通う必要がなく、自分のペースで学習を進められる通信制高校は、息子にとって「高校へ行く」という目標を達成しつつ、無理なく過ごせる場所だと感じたんです。

娘の選択

娘の場合、全日制高校へ行きたいという思いが強かったので、勉強の遅れを取り戻すためにタブレット学習や個別学習塾を試してきました。でも、なかなか学校へ足が向かない中で、最終的に娘が選んだのも通信制高校でした。

「なんか、通信制高校なら自分のペースで通えるし、専門コースで好きなことも勉強できて、無理しなくていいから安心できるかなって」

娘がそう言ってくれた時、道が繋がったようで本当にホッとしました。

全日制高校という選択肢だけが全てではない。子どもが自分らしく、そして前向きに学べる場所を見つけることが、何よりも大切だと改めて感じました。

もちろん、病院や専門機関、学校などのサポートは必要だと思います。子どもに合わせたアドバイスや対処方法を受けることで、親も子も安心できる材料が増えていくと感じます。

大事なのは、「こうあるべき」という固定観念にとらわれず、子どもの状況と気持ちに寄り添い、柔軟に選択肢を検討していくことではないかなと実感しています。

インターネットや書籍、地域の相談窓口など、さまざまな情報を集めて、お子さんに合った道を探してあげてくださいね。

きっと、お子さんにぴったりの場所が見つかるはずです。

【中2の壁】不登校はゴールじゃない!新しい道へのスタート

スタート

不登校は、決して「終わり」なんかではありません。

むしろ、子どもが自分と向き合い、親も子どもの新たな可能性に気づくための「始まり」になることだってあります。

息子は、通信制高校に進学してから、少しずつですが自信を取り戻していきました。

自分のペースで学習を進められることが、彼には合っていたようで、高校卒業後はみんなびっくり、大学に進学することができました。

息子

正直、中学の時はまさか自分が大学生になるなんて想像できなかったよ。でも、先のことを真剣に考えることができたから、大学進学っていう道を選べたんだと思う。

息子がそう話すのを聞くと、あの頃の不安が嘘のように消えて、胸がいっぱいになります。

そして娘も、通信制高校で新しい学びの形を見つけています。

全日制高校への強い思いがあったからこそ、通信制高校への切り替えは葛藤もあるし、SNSで流れてくる友だちの様子を見て、今でも全日制高校に未練がある様子です。

ただ、通信制高校に通うなかで、少しずつ自分のペースで通えるようになり、笑顔が増えてきました。

なんか、無理しなくてよくなったから、気持ちが楽になった。

そう言う娘をみて、「この選択は間違ってなかったのかな」と思います。

不登校を経験した子どもたちが、その経験を通して、自分自身の「好き」や「得意」を見つけ、将来へと繋がる道を歩んでいく。

それは、決して特別なことではありません。

私たち親が、子どもを信じ、諦めずにサポートし続けることで、必ず道は開けるのだと、私は二人の子どもたちから教えてもらいました。

中2の壁から一歩踏み出す勇気が未来を変える!

中2の壁から一歩踏み出す勇気が未来を変える!

お子さんの不登校に直面している方は、きっとたくさんの不安と戦っていることと思います。

でも、一人で抱え込まないでください!あなただけではありません。たくさんの親子が、同じような経験をしています。

焦らなくても大丈夫。完璧を目指さなくても大丈夫です。

  • 子どもの「今」の気持ちに寄り添う
  • 安心して過ごせる「場所」を作る
  • 子どものペースに合わせた「選択肢」を一緒に考える

できることから、少しずつ始めてみてくださいね。

不登校の原因は複雑で、簡単なものではありませんが、子どもに向き合うチャンスだと思い、新たな道を見つけるための大切な時間にしてみてください。

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