「通信制高校は学費が高いって聞くけど、本当にうちでも通えるの?」
「学費が安くなる制度はあるの?」
お子さんが不登校になり、通信制高校への進学を考え始めたとき、学費のことが一番の心配事かもしれません。
たしかに、サポートが手厚い私立の通信制高校は、全日制高校に比べて高額になる場合もあります。
しかし、国の「就学支援金制度」を活用すれば、授業料の多くがまかなわれ、費用を抑えて通うことができます。
この記事では、学費を抑えたいご家庭向けに、授業料が比較的安く抑えられる通信制高校をご紹介します。
家計の負担を軽減しながら、お子さんの新しい学びを支えるためのヒントになれば嬉しいです。
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学費を抑えられる通信制高校の選び方

学費を抑えるには、以下のポイントをチェックしましょう。
就学支援金制度の対象校か
ほとんどの私立通信制高校は対象ですが、念のため確認しましょう。
この制度は、世帯収入に応じて国が授業料の一部を負担してくれるもので、特に年収が低い家庭では授業料が実質無償になることもあります。
2026年から就学支援金制度が拡充され、私立高校の授業寮無償化がスタートする見込みです。これにより、私立高校に対しての所得制限が撤廃され、年間45万7,000円までの支援が予定されています。

これからは「学費が抑えられる」という点よりも、「授業料以外でいくらかかるのか?」をきちんと把握しておくことが大切になってきます。
単位あたりの授業料
通信制高校の学費は、1単位ごとに計算されます。
通信制高校は「単位制」を採用している学校がほとんどで、卒業に必要な74単位を修得するために、年間25単位を履修するのが一般的です。


単位あたりの授業料に年間履修単位数を掛け合わせることで、大まかな授業料を計算できます。
この単価が安い学校を選ぶことが、費用を抑える第一歩です。
スクーリング費用
スクーリングの交通費や宿泊費が別途かかるか、確認しましょう。
オンラインでの学習がメインの場合でも、年に数日のスクーリングは必須です。
本校が遠方にある場合、交通費や宿泊費が大きな負担となることがあります。



我が家の場合、息子の学校は交通費が約3~4万円、娘の学校は交通費が約8万円で、毎年必要な費用でした。宿泊施設代は事前の費用に含まれていました。
学校によっては、少し離れた距離へのスクーリングで毎日通うために交通費がかかったり、自分で宿泊施設を予約したりすることもあるようです。



ちなみに、スクーリングは4~5泊だったので、スーツケースの購入、足りない衣料品や室内用靴の購入、移動中の食事代、お小遣いなど、準備にもかなり費用がかかりました。
学校の所在地によって費用が変わるので、詳しく確認したい場合には最寄りのキャンパスに問い合わせると、正しい費用を教えてもらえます。
授業料以外で必要な費用
授業料やスクーリング以外にも、以下のような費用が発生します。
- 入学金
初年度に支払う費用です。数万円から10万円程度が目安です。 - 施設設備費
キャンパスの利用料や設備の維持費として、毎年支払う場合があります。 - 教材費
教科書や副教材の費用です。オンライン教材が中心の学校では比較的安価な傾向にあります。 - 諸経費
生徒会費、教育充実費、行事費などが含まれます。 - 通信機器
パソコンやタブレットの購入が必須な学校は、個人で用意する必要があります。



入試の際にも「入学選考料」として、約5,000円~15,000円程度の費用が必要になります。
コースによる学費の違い
週1回通学するコースや専門コースなど、学習スタイルやサポート内容によって学費が大きく変わります。
自分のペースで学習を進める「在宅コース」などは、手厚いサポートコースに比べて費用が安価な傾向にあります。



私は、マンガイラストコースを選択しています。道具は入学時に、学校指定品を一括購入しました。



道具の購入に3万ほど、コース料は1年間で20万円以上かかっています。
授業料が無償化になるとはいっても、それ以外でかかる費用も意外と多いのが通信制高校の特徴です。
専門コースを選ぶ場合は、お子さんの本気度を確認する、そして何にいくらかかるのかを事前にチェックしておくと安心です。
条件毎に検索できる一括資料請求を利用して、まずはパンフレットで確認してみましょう。
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学費が抑えられる通信制高校4選
鹿島学園高等学校


鹿島学園高等学校は全国各地にキャンパスがあり、学習支援センターの数も多く、個別指導も充実しています。
スポーツや芸術など、趣味を活かした学びも可能です。
単位あたりの授業料が比較的安価に設定されており、就学支援金を利用すれば、負担を大幅に抑えることができます。
学費まとめ
コース | 内訳 | 費用 |
---|---|---|
鹿島学園高等学校 | 入学金 | 38,000円 |
授業料 | 8,000円 X 履修単位数※ | |
施設費 | 24,000円 | |
システム管理費・通信費 | 37,000円 | |
日本スポーツ振興センター災害共済掛金 | 252円 | |
通学コース | 週1日制 | 42,000円(半期) |
午前・週2日~5日制 | 126,000円(半期) | |
全日・週2日~5日制 | 189,000円(半期) | |
オプションコース | 資格取得支援コース | 100,000円(半期) |
大学進学コース | 23,000円/月(個別指導) | |
検定取得支援コース | 23,000円/月(個別指導) | |
就学支援コース | 100,000円(半期) |
参考:みんなの通信制高校ナビ
※就学支援金が支給された場合(8,000円 - 4,812円)X 履修単位数
※1金額は目安であり、年度やコースによって変動する可能性があります。
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クラーク記念国際高等学校


クラーク記念国際高等学校は全国にキャンパスがあり、登校スタイルやサポート体制が充実しています。
担任制で、学習面から精神面までサポートが整っており、不登校経験者へのサポート実績も豊富で、安心して学びをスタートできる環境です。
2026年度からは単位制・通信制過程学費は就学支援金制度で抑えられますが、「本校授業料等+コース授業料等」が必要な費用です。
週5通学コース
項目 | 内訳 | 費用 | 初年度合計 |
---|---|---|---|
本校授業料等 | 入学金(初年度のみ) | 10,000 | 430,000 |
施設設備費 | 20,000 | ||
授業料 ※奨学金支援制度対象 | 400,000 | ||
教科書代 | 実費 | 実費 | |
コース授業料等 | コース授業料 | 376,000 | 506,000 |
コース登録料(初年度のみ) | 50,000 | ||
コース教育充実費 | 50,000 | ||
ICT教育費 | 50,000 |
※金額は目安であり、年度やコースによって変動する可能性があります。
オンライン+通学コース
項目 | 内訳 | 費用 | 初年度合計 |
---|---|---|---|
本校授業料等 | 入学金(初年度のみ) | 10,000 | 430,000 |
設備施設費 | 20,000 | ||
授業料 ※奨学金支援制度対象 | 400,000 | ||
教科書代 | 実費 | ||
コース授業料等(スマートスタディⅠ) | コース登録料(初年度のみ) | 20,000 | 60,000 |
ICT教育費 | 10,000 | ||
コース授業料 | 30000 | ||
コース授業料等(スマートスタディⅡ) | コース登録料(初年度のみ) | 20,000 | 270,000 |
ICT教育費 | 30,000 | ||
コース授業料 | 220,000 | ||
コース授業料等(スマートスタディⅢ(特別進学専攻)) | コース登録料(初年度のみ) | 20,000 | 470,000 |
ICT教育費 | 30,000 | ||
コース授業料 | 220,000 | ||
プライムコンテンツ | 200,000 | ||
コース授業料等(スマートスタディⅢ(グローバル専攻)) | コース登録料(初年度のみ) | 20,000 | 520,000 |
ICT教育費 | 30,000 | ||
コース授業料 | 220,000 | ||
プライムコンテンツ | 250,000 | ||
コース授業料等(スマートスタディⅢ(プログラミング専攻)) | コース登録料(初年度のみ) | 20,000 | 840,000 |
ICT教育費 | 30,000 | ||
コース授業料 | 220,000 | ||
プライムコンテンツ | 570,000 |
※金額は目安であり、年度やコースによって変動する可能性があります。
クラーク記念国際高等学校のスクーリングは、普段通学している校舎で行われるため、別途スクーリング費用が発生する心配はありません。
お子さんにとっても、普段から通い慣れた環境で行えるので、精神的にも負担がありません。
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N高等学校・S高等学校・R高等学校


N高等学校・S高等学校・R高等学校は、インターネット学習が中心の先進的な教育プログラムを提供しています。
プログラミングやIT、ファッションなど、多岐にわたる専門分野を学べるのが魅力で、全国各地にあるキャンパスでは、課外活動やイベントも開催されています。
単位制・通信制過程学費(全コース共通)
コース | 項目 | 内訳 | 費用 |
---|---|---|---|
普通科 | 入学金 | 入学時のみ | 10,000 |
授業料 | 12,000/1単位 | 12,000×履修単位数 | |
施設設備費 | 年間 | 50,000 | |
教育関連諸費 | 年間 | 13,000 | |
普通科ベーシック | 入学金 | 入学時のみ | 10,000 |
授業料 | 7,200/1単位 | 7,200×履修単位数 | |
施設設備費 | 年間 | 50,000 | |
教育関連諸費 | 年間 | 13,000 |
※金額は目安であり、年度やコースによって変動する可能性があります。
各コースの学費
コース | 登校日数 | 入学金 | 授業料 | 施設設備費 | 入学初年度年間合計 |
---|---|---|---|---|---|
通学コース | 週5日 | 100,000 | 600,000 | 250,000 | 950,000 |
週3日 | 100,000 | 440,000 | 185,000 | 725,000 | |
週1日 | 50,000 | 160,000 | 80,000 | 290,000 | |
通学プログラミングコース | 週5日 | 100,000 | 902,000 | 351,000 | 1,353,000 |
オンライン通学コース | 週3日 | 22,000 | 456,000 | ー | 478,000 |
週1日 | 22,000 | 300,000 | ー | 322,000 | |
個別指導コース | 基礎学習・通学クラス(週2日~5日) | 50,000 | 370,000 | 150,000 | 570,000 |
基礎学習・オンラインクラス(週2日~5日) | 50,000 | 370,000 | ー | 420,000 | |
総合進学・通学クラス(週2日~5日) | 50,000 | 410,000 | 150,000 | 610,000 | |
総合進学・オンラインクラス(週2日~5日) | 50,000 | 410,000 | ー | 460,000 |
※金額は目安であり、年度やコースによって変動する可能性があります。
「単位制・通信制過程学費」と「各コースの学費」が必要となります。
オンライン学習をメインにすることで通学にかかる交通費などを抑えることができますし、2026年度からは単位制・通信制過程学費は就学支援金制度で抑えられます。
スクーリングはキャンパスによって交通費などに変動がありますので、最寄りのキャンパスに確認をしてみてくださいね。
スクーリング
学年 | 内容 | 日数 |
---|---|---|
1年次 | 全国拠点のスクーリング | 7〜8日(期末のテストを含む) |
2年次 | 本校スクーリング+全国拠点のスクーリング | 全国拠点に4日〜5日(期末のテストを含む) 本校に4〜5日 |
3年次 | 全国拠点のスクーリング | 全国拠点に7〜8日(期末のテストを含む) |
※日数は目安であり、年度やコースによって変動する可能性があります。
飛鳥未来高等学校


飛鳥未来高等学校は、自分の目標やペースに合わせた多様なコースが選べます。
担任制と個別サポートが充実しており、きめ細やかなサポートが受けられ、生徒一人ひとりの個性を尊重する教育方針が特徴です。
週1回の通学など、シンプルで費用を抑えたコースが選べ、学費に関する相談窓口も充実しており、安心して相談できます。
学費まとめ
コース | 項目 | 費用 |
---|---|---|
共通 | 入学金 | 10,000円 |
施設設備費 | 60,000円 | |
ベーシックスタイル(月1回) | 単位履修料 | 260,000円 |
補習費 | 100,000円 | |
諸経費 | 約55,000円 | |
スタンダードスタイル(週1日) | 単位履修料 | 260,000円 |
補習費 | 180,000円 | |
諸経費 | 約55,000円 | |
ネットスタイル(オンライン) | 単位履修料 | 260,000円 |
補習費 | 100,000円 | |
諸経費 | 約55,000円 | |
3DAYスタイル(週3日) | 単位履修料 | 260,000円 |
補習費 | 280,000円 | |
諸経費 | 約55,000円 | |
5DAYスタイル | 単位履修料 | 260,000円 |
補習費 | 280,000円 | |
諸経費 | 約55,000円 |
※金額は目安であり、年度やコースによって変動する可能性があります。
※特別活動費は、申込行事により異なります。
※選択コースは別途費用が発生します。
飛鳥未来高校グループは、キャンパスがスクーリングを行うため、遠方への集中スクーリングへ行く必要はありません。
最寄りのキャンパスのみでスクーリングを行うことができます。
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まとめ|まずは資料請求で比較検討を


通信制高校は「学費が高い」と思われがちですが、2026年からは奨学金支援制度の拡充が予定されているので、家庭の負担はかなり削減できます。
ただ注意が必要なのは、「授業料以外」でかかる費用です。
単位を取るために必要な授業料とは別に、サポートを受けるための費用、専門コースの費用、スクーリング費用などがあります。
通信制高校は学校によって費用がまったく違うので、まずは気になる学校の資料を取り寄せて、学費やサポート体制をじっくり比較検討することから始めてみましょう!
ホームページには掲載しきれない、キャンパス毎の具体的な費用や利用できる制度の適用例などが詳しく記載されています。
お子さんが安心して学び、成長できる場所を一緒に見つけていきましょう。
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