「学校に行けないのは仕方ないと思えるけど、習い事まで行けなくなってしまった……。」
そんなふうに感じて、胸がぎゅっと締めつけられていませんか。
不登校の子どもが習い事にも行けなくなると、「せっかく見つけた居場所だったのに」「またダメになってしまった」と親は深い無力感に包まれてしまうものです。
でも、どうか自分を責めないでください。
“行けない”は後退ではなく、心が回復しようとしているサインなんです。
この記事では、不登校の子どもが習い事にも行けなくなる理由や心理、そして親ができる関わり方を解説していきます。
「行けない」時期をどう受け止め、どう支えればいいのか――焦らず、寄り添いながら、子どもの“もう一度やってみよう”を育てるためのヒントになれば嬉しいです。
不登校で習い事にも行けないのは「甘え」ではない

「学校に行けなくても、習い事なら行けると思ったのに…」
「せっかく楽しく続けていたのに、また行けなくなってしまった」
そんな状況になると、親としてはどうしても“落胆”や“焦り”を感じてしまいますよね。
「行けないのは甘えなのかな」「もう何をしても無理かも」――そんな思いが頭をよぎる方も少なくありません。
でも、どうか安心してください。不登校の子どもが習い事にも行けなくなるのは、“甘え”ではなく“心の防衛反応”なんです。
「行けない」のではなく「行く力が残っていない」
不登校の状態にある子どもは、心の中の“エネルギー”がとても少なくなっています。
学校生活でのストレスやプレッシャー、人間関係の疲れが蓄積して、心のガソリンタンクがほとんど空になっているような状態なんです。
そんな状態の中で、「習い事なら気分転換になるかも」「外に出る練習になるかも」と期待しても、すぐに動けないのは自然なことです。
“行けない”のではなく、“もう行く力が残っていない”だけ。これは怠けではなく、心が自分を守るために「休むモード」に入っているのです。
休むことは、回復の第一歩。体と同じように、心にも「充電期間」が必要なんです。
習い事も不安の対象になる理由
「好きで始めた習い事なのに、行けなくなる」これは多くの不登校家庭で共通して見られる現象です。
実は、“行く場所”というだけで、子どもの脳は緊張を感じてしまうんです。
学校と習い事は違う場所でも、「また失敗するかも」「先生に迷惑をかけたらどうしよう」という思考が働き、心と体が“行けないモード”に切り替わってしまうことも。
習い事は“楽しい場”であると同時に、人と関わる“社会的な場”でもあります。そのため、完全に安心できていないうちは、楽しいことでもプレッシャーに感じてしまうことがあるんです。
これは決して意志の弱さではありません。それだけ子どもが“頑張ってきた証拠”でもあります。
無理に行かせようとすると逆効果になる
親としては「行けばきっと楽しいはず」と思って励ましたくなりますよね。
でも、子どもが“行けない自分”に苦しんでいるときに、「頑張って」「もう一回行ってみよう」と言われると、“自分はダメだ”という気持ちが強まってしまいます。
無理に行かせようとすると、習い事そのものが“ストレスの対象”になってしまうこともあります。
いったん“楽しかった場所”が“苦しい場所”になってしまうと、再び行けるようになるまでに時間がかかるケースもあります。
だからこそ、「行けなくてもいい」「行けるようになるまで待とう」という姿勢が大切です。
“行けない”は失敗ではなく、“今はまだ休息中”というサイン。そのサインを見逃さず、受け止めてあげることが、次に進むための大きな一歩になるんです。
行けないのは「弱さ」ではなく「心の回復期」
習い事に行けなくなるのは、心が「まだ休ませて」と訴えているサイン。
「前はできていたのに」「他の子は行けているのに」と比べる必要はありません。その子にとっていま必要なのは、“行動”ではなく“安心”です。
休むことは、逃げることではありません。心が元気を取り戻せば、また自然と“やってみよう”と思える日がきます。
焦らず、待つ勇気を持って、子どもの「行けない」という言葉の奥にある“心の声”に耳を傾けてあげてくださいね。

習い事に行けなくなる子どもの3つの心理サイン

不登校になった子どもが、習い事にも行けなくなるとき――そこには、必ず“心の中のサイン”があります。
表面的には「行きたくない」「疲れた」などの言葉しか出てこないかもしれません。でも、その裏側では、子どもなりの不安や葛藤が静かに積み重なっています。
ここでは、習い事に行けなくなる子どもの代表的な3つの心理サインを紹介します。
「また失敗するかも」という予期不安
不登校の子どもは、「できない経験」や「否定された経験」を何度も積んでいます。
そのため、何か新しいことを始めようとしたときに、心の中で“また失敗するかもしれない”という不安が自動的に働きます。
これは“予期不安”と呼ばれる心理反応で、「実際には起きていない未来の出来事」に対して強い緊張を感じる状態です。
たとえば、
- 「また途中で行けなくなるかも」
- 「先生に迷惑をかけたらどうしよう」
- 「うまくできなかったら恥ずかしい」
こうした思考が頭を支配し、行動をストップさせてしまうんです。
親が「楽しいよ」「気分転換になるよ」と励ましても、子どもの中では「失敗したらもっと苦しくなる」という怖さが勝ってしまいます。
このときに必要なのは、励ましよりも共感。「そう思っちゃうんだね」「行くの怖いよね」と受け止めることで、子どもは「分かってもらえた」という安心感を取り戻せます。
「頑張れない自分が嫌」という自己否定感
行けないことを一番つらく感じているのは、実は本人自身です。
「行きたい気持ちはあるのに、体が動かない」「みんなできているのに、自分だけできない」そんな葛藤の中で、子どもは自分を責めています。
このとき、心の中では「行けない → ダメな自分だ → ますます行けない」という悪循環の“自己否定のループ”が起きています。
親が焦って「少しだけでも行こう」「頑張ってみよう」と言うと、子どもは“できない自分”をより強く意識してしまい、結果的に自信をさらに失ってしまうこともあります。
このサインが見えたときは、「行けなくてもいい」「無理しなくて大丈夫」と伝えることが何よりの支えになります。
安心を感じることで、少しずつ“自己否定”が“自己理解”に変わっていきます。それが、もう一度やる気を取り戻す最初のステップです。
「親をがっかりさせたくない」というプレッシャー
意外かもしれませんが、子どもが習い事に行けなくなる理由のひとつに、“親の期待”へのプレッシャーがあります。
「お母さんが楽しみにしてるから行かなきゃ」「せっかくお金を払ってもらってるのに…」――このように、子どもは親の気持ちを敏感に感じ取っています。
特に不登校の子どもは、すでに「迷惑をかけている」と思い込んでいることが多く、習い事まで行けなくなると、“申し訳なさ”や“罪悪感”で心が押しつぶされそうになります。
その結果、「行けない自分」を隠そうとしたり、「もうやめたい」と突然言い出したりすることも。
このサインが見えたときは、「あなたが楽しめるならそれでいい」「行けなくても大丈夫」と伝えてあげてください。“行くこと”よりも、“安心していられること”を優先する言葉が、子どもにとって一番の励ましになります。
行けないのは“心が助けを求めている”サイン
子どもが習い事に行けなくなったとき、それは「怠け」でも「わがまま」でもなく、“これ以上頑張れない”という心のサインです。
親がそのサインを理解し、無理に行かせるのではなく、「いまは休む時期なんだね」と受け止めることで、子どもは安心を取り戻し、少しずつ前に進む準備ができていきます。
習い事を無理に続けさせる前に親ができる3つのこと

「せっかく続けていたのに」「これを機に外に出られると思っていたのに」――習い事に行けなくなったとき、親は強い“もったいなさ”や“焦り”を感じますよね。
しかし、不登校の子どもにとっての習い事は、「続けること」よりも「安心して取り組めること」のほうがずっと大切です。
ここでは、無理に続けさせる前に親が意識しておくべき3つのポイントを紹介します。
まずは「休んでいい」と伝える勇気を持つ
「せっかくだから、もう少し頑張って行ってみようか」――この言葉、つい口にしてしまいがちですよね。
でも、子どもにとっては「行けない自分を否定された」と感じることがあります。
そんなときこそ、「休んでいいよ」「今は無理しなくて大丈夫」という言葉をかけてあげてください。この“休む許可”があることで、子どもの心は一気に楽になります。
休む=止まるではありません。休むことで、エネルギーをため直す時間ができます。
心理学的にも、「安全が確保されると挑戦ができる(安全基地理論)」といわれており、安心できる環境があるからこそ、子どもはもう一度“やってみよう”と思えるのです。
親が「休む勇気」を見せることで、子どもも「また動き出す勇気」を取り戻します。
習い事の“目的”をもう一度見直す
不登校の家庭で習い事を始めた理由を振り返ると、「外に出る練習」「他の人と関わるきっかけ」「自信をつけてほしい」など、“社会に戻るため”の要素が強かったケースが多いです。
でも、もしその目的がプレッシャーになっているなら、一度立ち止まって「この子にとって今、本当に必要なことは何か」を考えてみましょう。
習い事は、目的ではなく手段です。
「楽しむこと」「安心して過ごすこと」「自己肯定感を回復すること」――これが叶っていれば、通っていなくても意味があります。
ときには、習い事を“再スタートのきっかけ”ではなく、“休息と癒しの延長”として見直すことも大切です。
「行けた日」を褒めるより「気持ちを聞く」を意識する
親としては、子どもが行けた日はつい「よく頑張ったね!」と褒めたくなりますよね。
もちろんそれも大切ですが、実はもう一歩踏み込んでほしいポイントがあります。それは、“結果”ではなく“気持ち”に寄り添うこと”です。
たとえば、「今日行けたね、どうだった?」「楽しかった?」「疲れたかな?」というように、感じたことを一緒に確認する時間を持つこと。
そうすることで、子どもは「自分の気持ちを分かってもらえた」と感じます。
一方で、「頑張ったね」「えらいね」ばかりが続くと、「次も頑張らなきゃ」というプレッシャーに変わってしまうこともあります。
“行けた・行けなかった”よりも、「どう感じたか」を受け止めること。それが、心の回復を支える一番のサポートになります。
焦らず、「一緒に立ち止まる勇気」を
子どもが習い事に行けなくなったとき、親に必要なのは“解決策”よりも“共感と待つ姿勢”です。
休んでもいい。目的を変えてもいい。行けるようになるタイミングを急がなくてもいい。
親がそう思えると、子どもも「もう大丈夫」と安心し、心が少しずつ動き出します。
“行けない”は終わりではなく、“回復の途中”。その時間を一緒に過ごすことこそが、子どもにとって最大の支えなんです。

「行けない時期」に家庭でできるサポート・関わり方

子どもが習い事にも行けなくなってしまったとき、親は「どう接すればいいの?」「何をしてあげればいいの?」と迷いますよね。
行けない時間が続くと、「このままでいいのかな」と不安になることもあります。でも実は、“行けない時期”こそが、子どもが回復していくための大切な過程なんです。
ここでは、その時期に家庭でできるサポートや関わり方を3つ紹介します。
習い事の話題を無理に出さない
「いつ行けそう?」「次は行けるかな?」
――このような言葉を、つい口にしてしまうことがありますよね。でも、子どもにとって“行けない”という現実は、すでに強いストレスなんです。
その話題を出されるたびに、「また行かなきゃ」「できない自分が責められる」という気持ちが強まってしまいます。
いま大切なのは、「行けるようにする」ことではなく、「安心できる時間を取り戻す」こと。習い事の話題はあえて出さず、子どもが自分から話してくるまで待ちましょう。
そして、もし自分から「また行けるかな」と言い出したら、「行きたくなったらいつでも大丈夫」とだけ伝えてください。
親が焦らず静かに構えている姿勢が、子どもにとっての“安心の土台”になります。
家の中で“好きなこと”に触れる時間を作る
行けない期間が続くと、生活が単調になり、子どもも自分の存在を持て余してしまうことがあります。
そんなときは、「何かしなきゃ」ではなく「好きなことに触れる時間」を意識して作りましょう。
たとえば、
- 絵を描く
- ゲームのキャラをデザインする
- 簡単なお菓子を作る
- 音楽を聴いたり動画を編集してみる
どんな小さなことでも構いません。
「楽しい」「集中できた」という時間が、心の栄養になる。そして、この“好きなこと”の時間が、再び外に出るときのエネルギー源になるんです。
子どもの安心スイッチ(ルーティン)を大切にする
不登校や引きこもりの時期は、「生活リズムが崩れる」「夜型になる」といった変化も起こりやすいですよね。
そんな中でも、安心できるルーティン(習慣)を作ることが、子どもの安定につながります。
たとえば、
- 朝に一緒にお茶を飲む
- 夜ごはんを一緒に食べる
- 一日の終わりに「おやすみ」と声をかける
たったそれだけのことでもOKです。「毎日変わらずそこにいる安心感」が、心を穏やかに保ちます。
子どもにとって、家庭は“社会に戻るためのリハーサルの場”。親の一定した関わりが、外の世界に出るときの“支え”になります。
「何かをさせる」より「そばにいる」ことが力になる
行けない時期の子どもに必要なのは、“刺激”ではなく“安定”です。
無理に変えようとせず、ただ「今ここにいるあなたでいい」と伝えてあげてください。
焦る気持ちは当然です。でも、子どもが安心を感じる時間が積み重なれば、必ずまた自分から動き出す力が戻ってきます。
親ができる最高のサポートは、「待つこと」と「信じること」。行けない時間を“停滞”ではなく、“準備の期間”として一緒に過ごしていきましょう。
行けない期間は“回復の途中”にすぎない

子どもが不登校になり、さらに習い事にも行けなくなってしまうと、親としては「また後退してしまった」「もう元に戻れないのでは」と不安になりますよね。
でも実は――その“行けない期間”こそが、子どもにとって回復の真っただ中なんです。
“休む”も心の回復の一部と考える
心が疲れているとき、行動を止めるのは自然な反応です。たとえるなら、風邪をひいたときに体がだるくて横になるのと同じ。
心にも免疫力があり、エネルギーを使い果たしたら「回復モード」に入ります。つまり、「行けない」は“サボり”ではなく、“治っていく途中”ということなんです。
この時期に大切なのは、「早く戻す」ことではなく、「安心して休ませる」こと。焦って動かすと、治りかけた心がまた傷ついてしまうこともあります。
だから、親ができる最高のケアは、“休んでも大丈夫”という空気を作ること。その安心感が、少しずつエネルギーをためる土台になります。
「もう戻れない」と思わなくていい
行けない期間が長くなると、「このままずっと引きこもってしまうのでは」「社会に戻れなくなるのでは」と心配になりますよね。
でも、心の回復は一直線ではなく、波のようにゆっくり進むものです。
少し元気になったと思ったらまた沈む――その繰り返しの中で、確実に回復の方向へ向かっています。
たとえば、
- 以前より笑うことが増えた
- 好きな話題が出るようになった
- 家の中で活動する時間が長くなった
これらはすべて、“回復のサイン”です。
外に出られなくても、子どもの心の中では少しずつ変化が起きていき、エネルギーが十分に満たされたとき、「やってみようかな」と自然に思える瞬間が必ず訪れます。
親が信じて待っていれば、その“芽吹きのタイミング”を逃さず迎えることができるんです。
小さな「できた」を見逃さない
行けない期間にも、実はたくさんの「できた」が隠れています。
「今日はリビングに出てきた」「家族と一緒に食事をした」、こうした小さな変化こそが回復の証拠なんです。
子どもは、「頑張っている自分」を見てほしいと思っています。
でもそれを言葉で伝えるのは難しい。だからこそ、親が“変化を見つけて言葉にする”ことが大切です。
「リビングに出てきたね、うれしいな」「その話、面白いね」たったそれだけの声かけで、子どもは「自分を見てくれている」と感じます。
その“見守られている安心感”が、心のエネルギーを少しずつ回復させていくんです。
「行けない時間=回復の時間」
行けない期間は、止まっているようで、実は“癒えていく途中”です。
焦らなくていい。比べなくていい。今は「何もしない勇気」を持つときです。
休む時間を悪いものと捉えず、「ここからまた動き出すための準備期間」と思えたら、親の気持ちも少し軽くなります。
子どもが行動を再開する日は、必ずやってきます。その日まで、焦らず、寄り添って、安心の中で待ってあげてください。
習い事は、学校以外で人と関われる小さなステップになりますが、中には「習い事もハードルが高い」「もう少し支援のある場所がいい」と感じるご家庭もあるかもしれません。
そんなときは、フリースクールのような安心して通える居場所を検討してみてはいかがでしょうか。
「学校でも習い事でもない場所」で、子どものペースに合わせた学びを支えてくれる場です。
まとめ:行けなくても大丈夫。子どもは少しずつ回復している

「もう何をしてもダメかもしれない」「また行けなくなってしまった」
不登校の子どもが、習い事にも行けなくなると、親の心は不安と無力感でいっぱいになりますよね。
でも、大丈夫。それは“終わり”ではなく、“回復の途中”なんです。
子どもは、「行けない」と言葉にすることで、無意識に「助けて」「今は休ませて」と伝えています。
行けなくなったのは、心が自分を守ろうとしているサイン。そのサインを受け止めてあげることこそ、親にしかできない最高のサポートです。
習い事は、学校の代わりではなく、“社会とつながる小さな入り口”です。今はその入り口に立てなくても、心が元気になれば、また自分の足で歩き出せます。
「行けない」ことも「休む」ことも、すべて成長の一部。焦らず、比べず、子どもが“生きる力”を取り戻す過程を信じてください。
子どもが笑顔を取り戻す日は、きっともうすぐそこにあります。
親がそばにいてくれる――その安心こそが、何よりも大きな希望になります。
お子さんのエネルギーが回復すれば、驚くほどのスピードで学びを取り戻せるケースも多いです。
大切なのは、「今の」お子さんの状態に合った学びの環境を選んであげること。
全日制高校だけが選択肢ではありません。最近では、不登校サポートが手厚い通信制高校や、個性に合わせたフリースクールなど、多様な学びの場が増えています。
まずは「どんな選択肢があるのか」を知ることから始めてみませんか?
\【無料】気になる学校をまとめて資料請求/
\ズバット通信制高校比較のオススメポイント3つ/
(1)診断で子どもにあった学校を絞り込みできる
(2)一括資料請求で効率よく情報が得られる
(3)口コミが見られる


