通信制高校とは?わかりやすく解説|仕組み・特徴・メリット・進学まで完全ガイド

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通信制高校とは?わかりやすく解説|仕組み・特徴・メリット・進学まで完全ガイド

「通信制高校ってどんな学校?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

不登校や高校進学に悩む中学生・親御さんにとって、通信制高校は新しい選択肢ですが、仕組みや特徴がわかりにくいのも事実です。

ゆうき

私の2人の子ども達は、中学校で不登校を経験し、通信制高校に進学しました。
通信制高校の仕組みは全日制高校とは違うことが多くて、色々と調べて知識を増やしていきました。

この記事では、我が家の体験や調べた内容をもとに、通信制高校の基本から、全日制との違い、メリット・デメリット、卒業後の進路まで、わかりやすく解説していきます。

結論から言うと、通信制高校は「自分のペースで学べる」「高校卒業資格が取れる」柔軟な学びの場です!

ゆうき

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目次

通信制高校とは?基本の仕組み(比較表付き)

通信制高校とは?基本の仕組み

通信制高校は「自宅学習+レポート提出+スクーリング」で高校卒業資格を取得できる仕組みです。

毎日通学する必要がなく、学習スタイルを柔軟に選べるため、不登校の子どもや働きながら学びたい人に適しています。

【比較表】全日制・定時制・通信制の違い

項目全日制高校定時制高校通信制高校
通学頻度週5日(毎日)週4〜5日(夜間あり)年数回〜週1回程度
学習方法授業中心授業+自習自宅学習+レポート提出
スクーリング不要不要年数回必須
卒業条件74単位+3年在籍74単位+3年在籍74単位+3年在籍
特徴集団生活・部活動働きながら通学可能自分のペースで学習

通信制高校は、学校教育法で認められた正規の高校課程です。

卒業条件は全日制と同じ「74単位+3年以上在籍」ですが、学び方が大きく異なります。

基本は自宅学習で、教科書や動画教材を使って課題(レポート)を提出します。さらに、年数回のスクーリングで対面授業や面談を行い、学習の理解度を確認します。

ポイント
  • 自宅学習が中心なので、体調や予定に合わせて学べる
  • オンライン授業や動画教材を活用できる学校も増加中
  • 不登校や働きながら学びたい人、芸能活動やスポーツに集中したい人に適している
  • 具体例:週1回通学型や完全オンライン型など、ライフスタイルに合わせた選択が可能です。

最近では、全日制高校と同じように週5日の通学コースを設けている通信制高校も多くあります。

精神的な負担を減らしたいけど、学校生活は満喫したい、というお子さんに適しています。

通学頻度・学習スタイルの違い

全日制は平日の朝から夕方まで毎日通学し、授業中心で進みます。定時制は1日の授業時間が短く、夕方や夜間に授業があり、働きながら通学することが可能です。

一方、通信制は自宅学習が基本で、必要な通学期間は年数回のみ。

卒業条件はどちらも同じですが、学び方が大きく異なります。

比較ポイント
  • 全日制=集団生活・部活動が中心
  • 定時制=夜間授業や働きながら通学可能
  • 通信制=自分のペースで学習、オンライン対応あり(具体例:不登校で毎日の通学が難しい場合、通信制なら「スクーリングのみ参加」で卒業可能です)

評価方法の違い

全日制高校と通信制高校の大きな違いは、「成績評価の仕組み」にあります。

どちらも高校卒業資格を取得できますが、学習スタイルに合わせて評価方法が異なります。

全日制高校の評価方法

  • 定期テスト重視:学期ごとの中間・期末試験の点数が成績の中心。
  • 授業態度・提出物も評価対象:ノート提出や授業態度、課題の提出状況も加点要素。
  • 出席日数が重要:欠席が多いと進級や卒業に影響し、留年のリスクがあります。

通信制高校の評価方法

  • レポート提出が中心:各科目ごとに課題(レポート)を提出し、合格すれば単位を取得。
  • スクーリング(面接授業)への参加:年数回の登校で授業や試験を受けることが必須。
  • 単位認定試験:学期末や年度末に実施される試験で理解度を確認。
  • 出席日数よりも提出物と試験が重要:通信制は「単位制」なので、必要な単位を取れば卒業可能。

比較表:全日制 vs 通信制の評価方法

項目全日制高校通信制高校
評価の中心定期テスト(中間・期末)レポート提出+単位認定試験
出席の重要度非常に高い(欠席が多いと留年リスク)スクーリングのみ必須(年数回)
課題提出補助的(加点要素)単位取得に必須
学習スタイル毎日登校、授業中心自宅学習中心+必要時スクーリング
柔軟性低い(時間割固定)高い(自分のペースで学習可能)

まとめると・・・

  • 全日制=「毎日の授業+定期テスト+出席」
  • 通信制=「レポート+スクーリング+単位認定試験」

通信制高校は、自分のペースで学べる反面、自己管理が重要です。学校選びでは、レポートの難易度やサポート体制も確認しましょう。

この「成績評価の仕組み」の違いが、全日制高校と通信制高校の大きな違いとも言えます。

成績で評価が判定される全日制高校と比べて、通信制高校は決められたレポートの提出と年度末に行われる単位認定試験に合格すれば単位が取得できます。

通信制高校は学習面での負担が少なく、自分のペースで学べるというメリットの反面、自己管理がかなり重要になってきます。

通信制高校に進学して、「国公立大学や難関大学を目指したい」という場合には、大学進学に強い学校を選ぶ必要があります。

通信制高校のメリット・デメリット

通信制高校のメリット・デメリット

通信制高校には、柔軟な学び方という大きなメリットがありますが、自己管理の難しさなどのデメリットも存在します。

ここでは、親御さんが判断しやすいように、メリットとデメリットを整理します。

メリット

通信制高校の最大の魅力は「柔軟性」です。

自宅学習を中心に、自分のペースで学べるため、体調やメンタルの状態に合わせて無理なく進められます。

また不登校からの再スタートにも適しており、進学や資格取得の準備も可能です。

  • 学習ペースを自分で調整できる:体調や生活リズムに合わせて学習できるため、学校に通う負担が少ない。
  • 登校日が少ない:スクーリングは年数回程度が多く、外出が難しいお子さんにも安心。
  • 進学・資格取得に対応:高卒資格はもちろん、大学進学や専門学校進学を目指せるカリキュラムも充実。
  • 多様なコース選択:IT・デザイン・美容など、将来の興味に合わせた専門コースを選べる学校もある。
  • 心理的負担の軽減:人間関係のストレスが少なく、自分のペースで学べることで安心感が得られる。

デメリット

一方で、通信制高校には注意すべき点もあります。

特に「自己管理の難しさ」と「人間関係の希薄さ」は大きな課題です。

通学が少ないため、友達ができにくく、孤立感を感じる場合もあるため、オンライン交流やスクーリングでのコミュニケーションを意識することも大切です。

  • 自己管理が必要:学習スケジュールを自分で立てる必要があり、計画性がないと遅れやすい。
  • モチベーション維持が難しい:教室での授業がないため、やる気を保つ工夫が必要。
  • 友達ができにくい:登校日が少なく、同級生との交流が限られる。
  • サポート体制に差がある:学校によっては、学習や進路相談のサポートが不十分な場合もある。
  • 孤立感のリスク:家での学習が中心のため、社会性を育む機会が減る可能性がある。

また通信制高校は「自由度の高さ」という強みがありますが、その分「自己管理力」が求められます。

自己管理ができず、レポートの遅れなどで単位の取得ができずに途中で退学する生徒が多いのも事実で、全日制高校の中途退学者の割合1.1%に対し、通信制高校の中途退学者の割合は5.6%という結果が出ています。
(参照:令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要高等学校通信教育の現状について

親御さんは、子どもの性格や生活リズムを踏まえて、サポート体制が整った学校を選ぶことが重要です。

通信制高校の入学条件と学習スタイル

通信制高校の入学条件と学習スタイル

入学条件

通信制高校の入学条件は、基本的に「中学校を卒業していること」です。

これは全日制高校と同じで、義務教育を終えていれば誰でも応募できます。

さらに、通信制高校には年齢制限がありません。そのため、15歳の中学卒業直後の生徒から、社会人や主婦の方まで幅広い層が学んでいます。

入学資格のポイント
  • 中学卒業が基本条件:義務教育を修了していれば、年齢に関係なく入学可能。
  • 年齢制限なし:10代から社会人、シニア世代まで幅広く学べる。
  • 転入・編入も可能:すでに高校に在籍している場合は「転入」、一度退学した場合は「編入」という形で再スタートできる。
  • 学歴や職歴は問われない:学び直しを希望する社会人にも門戸が開かれている。

この柔軟な入学条件は、不登校で高校進学を諦めかけていたお子さんや、再チャレンジを考える方にとって大きな安心材料です。

学習スタイル

通信制高校の学習スタイルは、大きく分けて3つあります。それぞれの特徴を理解し、お子さんの性格や生活リズムに合った方法を選ぶことが大切です。

主な学習スタイル

  • 通学型(週1〜3回)
    定期的に学校へ通い、先生や友達と直接会えるスタイル。生活リズムを整えやすく、対面でのサポートを受けたい方におすすめ。
  • オンライン型(完全在宅)
    授業や課題提出をすべてオンラインで完結。外出が難しい場合や、自宅で集中して学びたい方に向いています。
  • 併用型(通学+オンライン)
    通学とオンラインを組み合わせた柔軟なスタイル。必要なときだけ登校し、普段は自宅で学習できるため、バランスを取りやすい。

選び方のポイント

  • 通学型は「人との交流を重視したい」場合に最適。
  • オンライン型は「体調やメンタルに不安がある」場合に安心。
  • 併用型は「自宅学習を基本にしつつ、サポートも欲しい」方におすすめ。

通信制高校卒業後の進路

通信制高校卒業後の進路

通信制高校卒業=高校卒業資格

通信制高校を卒業すると、全日制高校と同じ「高校卒業資格」が取得できます。

これは法律で定められており、進学や就職の際に不利になることはありません。

履歴書にも「高等学校卒業」と記載できるため、社会的な評価は全日制と同等です。

ポイント

  • 高卒資格は同じ:通信制・全日制・定時制の違いは学習スタイルだけで、資格の価値は同じ。
  • 進学・就職に有利:大学や専門学校の受験資格を得られるほか、就職活動でも「高卒」として扱われる。
  • 社会人の学び直しにも対応:年齢制限がないため、再チャレンジを希望する方にも安心。

このため、「通信制だから不利になるのでは?」という不安は不要です。むしろ、自分のペースで学びながら確実に卒業できる点が大きな魅力です。

大学進学や専門学校進学も可能

通信制高校を卒業すれば、大学や専門学校への進学も可能です。

文部科学省の調査によると、通信制高校卒業後は大学等進学者が17.6%、専修学校(専門課程)進学者が23.3%、就職者が23.1%という結果になっています。

通信制課程の卒業後の状況(令和元年度間)
参照:文部科学省 高等学校通信教育の現状について

実際、多くの通信制高校では進学サポートが充実しており、総合型選抜や学校推薦型選抜を利用して進学するケースも増えています。

進学のポイント

  • 大学進学の道が開ける:通信制高校卒業でセンター試験(共通テスト)や一般入試を受験可能
  • 推薦・AO入試の活用:通信制高校は個別対応が多く、先生の推薦を得やすい環境
  • 専門学校への進学もスムーズ:美容・IT・医療など、専門分野を目指す生徒に人気
  • 進学サポート体制:進路指導や模試、オンライン講座を提供する学校も多い
具体例
  • 大学進学を目指す場合、進学コースや予備校提携のある通信制高校を選ぶと安心。
  • 専門学校志望なら、関連分野の授業や資格取得サポートがある学校がおすすめ。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)
通信制高校は不登校でも入れる?

はい、むしろ不登校のお子さんに適した仕組みです。

通信制高校は、自宅学習を基本とした柔軟なカリキュラムが特徴です。登校日が少なく、対人関係のストレスを減らせるため、不登校の子どもにとって安心できる環境です。

  • 自分のペースで学習できる
  • 年齢や過去の出席状況に関係なく入学可能
  • スクーリングやオンライン交流で社会性を育む機会もある
費用はどれくらい?

公立は年間数万円、私立は年間20〜50万円程度です。

公立の通信制高校は学費が安く、年間で数万円程度。私立はサポート体制や専門コースが充実しており、年間20〜50万円が目安です。

ただし、オンラインコースなら費用は抑えられますが、通学の日数が増えたり専門コースや進学サポートを利用すると追加費用がかかります。

その他、教材費やスクーリング費などが別途必要になる場合もあります。

出席日数はどのくらい必要?

通信制高校では、法律で定められた「スクーリング(面接授業)」が必要です。多くの学校では、年に数日〜10日程度の登校でOKの場合が多いです。

スクーリングの特徴

  • 授業や試験を受けるために学校へ行く日
  • 宿泊型・日帰り型・オンライン対応など学校によって異なる
  • 事前に日程を調整できるので、無理なく参加可能

まとめ:通信制高校は“自分らしい学び”を実現できる選択肢

高校生の男女

通信制高校は、不登校や学び直しを考えるお子さんにとって、柔軟で安心できる学習環境です。

全日制と同じ高校卒業資格を取得でき、大学や専門学校への進学、就職の道も広がります。

一方で、自己管理や孤立感といった課題もあるため、学校選びではサポート体制や学習スタイルをしっかり確認することが大切です。

ポイントのおさらい

  • 高卒資格は全日制と同じ
  • 学習スタイルは「通学型」「オンライン型」「併用型」から選べる
  • 卒業後は進学・就職の幅が広い
  • 自己管理や交流面のサポートを重視することが成功のカギ

通信制高校は「今の状況を変えたい」「自分のペースで学びたい」という思いを叶える選択肢です。

ただひとくちに通信制高校といっても、学校によって学費やサポート体制、通学スタイルは本当に様々です。

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