失敗しない通信制高校の選び方【7つのチェックリスト】通学頻度・学費・サポート

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失敗しない通信制高校の選び方【7つのチェックリスト】通学頻度・学費・サポート

「どの通信制高校が合うのか分からない」「通信制高校の選び方がそもそも分からない・・・」

これから通信制高校を選んでいくという時に、このように悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。

通信制高校には、全日制高校と違うことが多く、偏差値で入れる・入れないを判断することもないので、どうやって選べばいいか立ち止まってしまいますよね。

ゆうき

こんにちは。私は2人の子どもが通信制高校に進学したママです。

私が通信制高校について体験した内容、経験をもとに、皆さまに通信制高校の選び方についてお話ししたいと思います。

この記事では、通信制高校を選ぶときに大切な”3つの条件”、そして”7つのチェックリスト”で自己評価したあとに、質問リストで比較できる流れをご紹介します!

比較シートもご用意したので、ぜひ活用してくださいね。

最短の”次の一歩”
  • 通信制高校 比較(決定版)を見て3校に絞る
  • 説明会や個別相談で、質問リスト20を丸ごと確認
  • 比較シートで、「通えるか/払えるか/続けられるか」を○×判定

お子さまにぴったりの通信制高校を見つけるには、複数の学校を比較することが大切です。
学費、サポート体制、通学日数やキャンパスの雰囲気など、あなたの不安を解消するリアルな情報をまとめてチェックしましょう。

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目次

最初に決めるべき“3つの条件”(通学頻度/オンライン比率/キャンパス距離)

最初に決めるべき“3つの条件”(通学頻度/オンライン比率/キャンパス距離)

「コースが多すぎて迷う」最大の理由は、生活条件を固める前に細部を比べるから。

まずは次の3点だけを“外せない条件”として固定してみましょう。

1. 通学頻度(週○回/月○回/年○回)

多くの通信制高校では、通学の頻度がコースに分かれていて、選択できるようになっています。

例えば、中学校で不登校だった子どもが、高校でいきなり週5日通うのは難しいこともありますよね。

そんな時は、「まず1年生は週2コースを選択、通えるようになったら週5コースに変更する」と言ったように、子どもの様子や意見を確認して考えてみましょう。

  • 通学頻度は最優先の土台:頻度が合わない学校は、その時点で候補外にしておきます。
  • 登校の頻度だけでなく、スクーリングの日数も確認しておきましょう。
  • 注意:体調や不登校傾向がある場合、最少頻度→段階的増加できる設計が安心です。
ゆうき

我が家の息子の場合、1年生から週5コースにしましたが、毎日通うことができなかったので「週2コースにすればよかった…」と、あとで後悔しました。

通学頻度によって費用が大きく変わってくるので、ここは子どもとしっかり意見を合わせておくと安心です。

2. オンライン比率(完全在宅/通学併用/対面中心)

通信制高校のメリットは、オンラインが充実していることです。

オンラインのみで学校に通学する必要がない完全在宅のコースもあれば、通学コースでも自宅でオンライン授業が受けられたり、レポートを進めることができます。

「学校に通うことが難しい」「他に集中してやりたいことがあるから学校は在宅にしたい」といった場合には、完全オンラインコースを選ぶ、といったように選択することができます。

  • 完全オンラインで完結できる範囲」「必須の対面(面談・実習・試験)」を確認。
  • オンライン可でも面談日・試験日・スクーリング会場日は生じることが多いです。

オンラインコースでも、「スクーリング」では学校に通学する必要があるので、必ず確認しておきましょう。

スクーリングとは?

学校教育法に基づき、高等学校卒業資格を取得するためには、必ず対面での授業である「スクーリング」に参加する必要があります。これは、公立・私立、地域限定・全国展開を問わず、すべての通信制高校に共通するルールです。(参考文献:高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 総則編高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン

【参考】 通信制高校の選び方【決定版】はこちら

3. キャンパス距離(片道○分・直通/乗換回数)

学校が自宅から通える距離にあるのか、どのくらいの時間がかかるのかもチェックしておくと安心です。

通信制高校は市街地にあることが多く、比較的交通の便が良い立地にあることが多いのですが、逆に言うとに自宅周辺にないので遠くて大変、ということもあります。

学校に行くまでの距離が長いと、子どもが挫折したり途中で通えなくなることも

また、定期代などの費用もチェックしておくと安心です。

  • “時間コスト”は継続率に直結します。通学は“ドアtoドア”で計算しておきましょう。
  • 注意:キャンパスごとの運用差(登校日、サポート体制)は本校/サポート校で異なることがあります。
ゆうき

学校の候補が決まったら実際の交通手段で現地に行ってみると、子どもも通学のイメージができるのでおすすめです!

我が家の場合は実際に学校が決まってからでしたが、電車に乗って学校へ行ってみました。

中学校と比べると「遠いな~」と思いました。でも実際に電車に乗って、学校までの道のりを歩いてみると、いろいろ発見もあったし、市街地だから周りにお店も多くて、入学が楽しみになったよ。

まずは、通信制高校の選び方【決定版】を参考に、興味がある3校に絞ってみましょう。

【7つのチェックリスト】失敗しない通信制高校の選び方

7つのチェックリスト

以下の7項目を、興味を持った通信制高校で比較してみましょう。

同じ条件(◎=強み、△=要検討、—=該当なし)で比べてみると、内容がブレることもないので、選びやすくなります。

1) スクーリング頻度・場所

チェックポイント

  • 年間/学期ごとの必須登校日数実施形態(本校・近隣キャンパス・スクーリング場所)
  • 集中型(数日まとめて開催)・分散型(月1回など)・週1通学型などの選択可否
  • 体調面や不登校の配慮が受けられるか(別日程個別スクーリングの可否)

チェック方法

  • 必須登校日:◎少/△中/△多
  • 実施場所:◎近隣/△主要都市のみ/△本校のみ
  • 代替・配慮:◎柔軟/△限定/—なし

スクーリングは通信制高校で不可避な要件です。場所と回数など、条件が合わない学校は、どれだけ魅力的でも”続かない”可能性の原因になってしまいます。

ゆうき

多くの通信制高校では、近隣のキャンパスから離れた場所で、多くの生徒と共に数泊の共同生活になります。

集団行動が苦手、体調面で不安、といった場合、スクーリングが大きな精神的負担になってしまうこともあります。

2) 学費の実質負担(就学支援金・追加費用)

チェックポイント

  • 授業料の他に、施設費・教材費・校外学習費・コース加算・スクーリング旅費など、必ず発生する“合計額”ベースで比較。
  • 就学支援金の適用範囲(授業料の一部に充当)と、世帯収入や単位数による差の説明が明瞭か。
  • 分割・在籍延長時の費用増、転編入時の差額返金などの規程

チェック方法

  • 追加費:◎明記/△想定のみ/—不明
  • 見積内訳:◎総額提示/△一部のみ/—不明
  • 支援金説明:◎具体的/△概略のみ/—なし

公式HPでは学費の詳細が掲載されていなかったり、広告などの金額は最小ケースのことも。実際にかかる総額費用で見ると、まったく変わることもあります。

ゆうき

実際にかかる費用、支援金制度などは、個別相談に行くと細かく説明を受けることができました。

何校かの個別相談に行きましたが、どの学校も細かく教えてくれたので、気になる場合は、気軽に相談してみることをおすすめします!

3) 進学サポートの強さ

チェックポイント

  • 進路実績が公開されているか、直近年度の内訳があるか(大学・専門・就職)。
  • 進学コースの有無、進学のサポート体制(定期面談の頻度、小論文・面接対策、模試の実施など)
  • 大学受験対策(共通テスト/総合型選抜/学校推薦型)

チェック方法

  • 実績開示:◎公開あり/△一部のみ/—不明
  • サポート頻度:◎月1以上/△学期1/—随時のみ
  • 受験対策:◎体系的/△限定/—なし

通信制高校では、学習の自走がカギです。学校の伴走とスケジュール設計まで支援があるかで、進学率が変わってきます。

4) 不登校支援(面談・メンター・在宅支援)

チェックポイント

  • 不登校児への配慮、支援が整っているか。
  • スクールカウンセラー/臨床心理士/外部支援機関との連携、家庭や医療との情報連携のルール。
  • 在宅学習の設計支援(週ごとの学習計画、朝のチェックイン、オンラインHR、メンター制度)。

チェック方法

  • 配慮・支援:◎あり/△限定的/—なし
  • カウンセリング:◎定期枠/△予約制のみ/—なし
  • 在宅支援:◎日次伴走/△週次のみ/—なし

不登校への支援がないと、高校卒業後の社会復帰が難しくなる可能性もあります。

5) カリキュラムの柔軟性(専門コース等)

チェックポイント

  • 専門コース(IT/デザイン/調理/美容/スポーツ/声優 等)の有り無しと資格取得実績
  • 課題提出の締切裁量ペース調整(加速/ゆっくり)。
  • 専門コースの費用

チェック方法

  • 専門比率:◎選択可能/△固定高め/—なし
  • 課題ペース:◎裁量大/△一部可/—厳格
  • 費用負担:◎範囲内/△要検討/—難しい

興味分野があると、通学の動機づけになります。ただ専門比率が高すぎると費用負担が多くなったり、子どもの精神的負担、時間の拘束が増えて、負担になることもあります。

ゆうき

娘の場合、イラストコースのある学校に進学したことで、学校に通うモチベーションに繋がりました。

逆にコースがない日は学校に通わないことも多いので、親としては複雑な心境ですが…
ただ、不登校から学校に通えるようになった、というメリットは感じています。

6) キャンパス差(校舎による運用差)

チェックポイント

  • 同一グループ内でも“校舎による差”(登校日、部活、教員数、面談頻度、行事、進路実績の濃さ)。
  • 校舎長の方針・教務の顔ぶれ在校生人数/学年バランス
  • 振替登校や校舎間移動の可否。

チェック方法

  • 体制開示:◎具体/△概要/—不明
  • 教員数/面談:◎十分/△やや不足/—不明
  • 行事/部活:◎活発/△限定/—なし

特に全国展開の通信制高校では、資料だけで個別のキャンパスを確認することは難しいです。パンフレットの良いとこ取りだけでなはく、実際に通うことになる校舎の様子を見ておくと安心です。

ゆうき

個別相談で初めて通信制高校に行ったとき、校舎がビルの一角で驚きました。「学校=広い敷地に大きな校舎」が学校のイメージだったので、当時は雰囲気に驚いたものです。
学校というより、塾に近い感じですね。

7) 家庭事情との整合(時間・距離・費用)

チェックポイント

  • 朝の起床時間家族の出勤・送迎ルート通学定期の有無学費と追加費の年計。
  • アルバイトや通院との両立、家庭内の負担分担保護者のサポート可能時間

チェック方法

  • 時間整合:◎無理なし/△やや負荷/—無理
  • 距離整合:◎近/△中/—遠
  • 費用整合:◎年計OK/△要節約/—不可

”良い学校”選びも大切ですが、何より”続けられる学校”であることが重要なポイントです。経済的負担や時間的負担など、総合的に見て判断しましょう。

【質問リスト20】説明会・個別相談で使える!

質問リスト20

通いたい通信制高校に目星がついたら、次は説明会や個別相談、オープンキャンパスに参加してみましょう。

その時に、何を聞いたらいいか考えておくと、スムーズに進められますよ。

  1. 必須のスクーリング日数と場所(校舎別/年度の例示つきで)
  2. 登校できない日の代替策(別日・個別・在宅切替の手順)
  3. 授業料以外の必須費用の“年間総額”(施設費・教材費・行事費・旅費など)
  4. 就学支援金の適用範囲と想定自己負担(わが家の条件での見積例)
  5. コース加算(専門コース)の月額・年額と、外せる/後から追加できるか
  6. 転入・編入時の単位認定(過去在籍からの引継ぎ例)
  7. 課題提出の締切と猶予(体調不良時のルール)
  8. 定期面談の頻度・担当者(学習とメンタルの両輪体制か)
  9. 大学/専門/就職の進路実績(直近年度・校舎別の内訳)
  10. 受験対策の具体メニュー(小論文・面接・模試・外部連携)
  11. 在宅学習の伴走(週次計画・朝の点呼・メンター制度)
  12. 不登校対応の経験値(通室/別室/在宅の切替実績と事例)
  13. 教員数と生徒数(校舎の学年バランス、1人あたり面談枠)
  14. 行事・部活動の実施頻度(参加任意/費用/時間帯)
  15. 保護者連絡の方法(アプリ・電話・メール、緊急時の窓口)
  16. 試験の形態(オンライン/対面、追試の扱い)
  17. 在籍延長や留年時の費用(月額/年額と進路影響)
  18. アルバイト・通院との両立配慮(時間割調整・証明書の有無)
  19. 校舎間移動の可否(引越し・体調悪化時の支援)
  20. 退学・休学時の費用・返金規程(締日・違約・再入学)
ゆうき

私の場合、通信制高校に対する知識もろくにない状態で個別相談に行ったので、分からないことだらけだったんです。
その場で何を聞いたらいいかも判断できませんでした…。

説明会での質問リスト(配布版・準備中)

【比較シート】失敗しない通信制高校の選び方

比較シート

通信制高校を選ぶときに活用できる、「比較シート」をご用意しました。(後日、ダウンロード版を追加予定)

下の表を「印刷」または「コピー」して活用してくださいね。

▶ 比較シート【ダウンロード版】※準備中

スクロールできます
項目学校A学校B学校Cメモ
通学頻度
(週/月/年)
オンライン比率
(在宅/併用/対面)
キャンパス距離
(ドアtoドア)
スクーリング頻度・場所
 
学費の総額
(支援金適用後想定)
追加費
(教材・行事・旅費)
進学サポート
(実績/面談/対策)
不登校支援
(居場所/在宅伴走)
カリキュラム柔軟性
(専門コース/ペース)
キャンパス差
(教員体制/運用)
家庭事情との整合
(時間/距離/費用)
総合判定
(通える/払える/続けられる)
◎/○/△/✖︎◎/○/△/✖︎◎/○/△/✖︎

ポイント:同じ順番で、同じ尺度で記入しましょう。迷ったら「通える/払える/続けられる」の○×で一気に絞り込んでみましょう。

まずはここから!

1校目 最有力。見学→個別相談→体験まで、一気に行動しましょう。
2校目:条件が次点。弱点(費用/距離/サポート)が補えるなら再検討してみましょう。
3校目:保険枠。どこまで受け入れられるか考えてみましょう。

お子さまにぴったりの通信制高校を見つけるには、複数の学校を比較することが大切です。
学費、サポート体制、通学日数やキャンパスの雰囲気など、あなたの不安を解消するリアルな情報をまとめてチェックしましょう。

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よくある質問(FAQ)|失敗しない通信制高校の選び方

よくある質問(FAQ)
ほぼ在宅でも卒業は可能?

可能です。ただし、対面が必須となる場面(面談・試験・スクーリング等)は多くの学校で生じます。「完全在宅での完結範囲」と「必ず対面が必要な場面」を、説明会で年度例を出して確認しましょう。

学費は“月額×12”で見れば充分?

NGです。施設費・教材費・行事費・旅費・コース加算などが加わると逆転が起きます。”年間総額+“支援金適用後の自己負担”で横並び比較をしましょう。

不登校でも通える?

通えます。大切なのは在宅⇄通学の行き来が安全にできる導線(別室登校・個別スクーリング・在宅伴走)。体調不良時の課題扱いや代替日まで具体的に聞いておくと安心です。

進学実績は“全校合算”でも参考になる?

参考にはなりますが、通う校舎の実績サポート体制を必ず確認を。校舎長の方針や教員数で手厚さは変わります。

転入・編入の違いは?

転入は在学中の学校からの移動、編入は一度退学・卒業後の入学などの扱い。単位認定の条件や入学可能時期が異なるため、最新の校則と見込み単位を個別相談で必ず確認しましょう。

まとめ|7つのチェックで通信制高校選びを成功させよう!

通信制高校といっても、学校によって学費やサポート体制、通学スタイルは本当に様々です。

「うちの子には、結局どこが合うんだろう…」情報が多すぎて、逆に迷ってしまいますよね。

膨大な情報の中から、お子さんに合う学校を効率よく見つけるには、「お住まいの地域で」「希望する条件(例:通学or在宅)」で絞り込み、いくつかの学校のパンフレットを見比べてみるのが一番の近道です。

多くのご家庭が利用している無料の比較サイトを使えば、一度の入力で複数の学校の資料をまとめて請求できるので、ぜひ活用してみてくださいね。

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