「フリースクールに行ってよかった」
そう思えるかどうか、正直、通わせてみるまではわからないですよね。
ゆきわたしも息子が不登校になったとき、同じように検索して、いろんな人の体験談を読み漁った時期がありました。
フリースクールって聞くと、なんとなくイメージはあっても、実際にうちの子に合うのか、行かせて本当によかったと思える日が来るのか、想像がつかなかったんです。
今回は、わたしの職場の同僚から聞いた話をシェアさせてください。
同僚の息子さんも、人間関係がきっかけで学校に行けなくなってしまった時期がありました。
そこからフリースクールに通うようになって、今では通学型の通信制高校へ進学されています。
わたし自身の経験と重なる部分も多く、話を聞きながら何度もうなずいてしまいました。
同じように悩んでいる方に、少しでも「うちも大丈夫かもしれない」と思ってもらえたら嬉しいです。
同僚から聞いた、フリースクールに救われた息子さんの話


人間関係がきっかけで学校に行けなくなった日々
同僚の息子さんが学校に行けなくなったのは、友達関係のこじれがきっかけだったそうです。
はっきりとしたいじめというより、なんとなく気まずくなってしまって、教室に足が向かなくなった。そんな感じだったと聞きました。
最初のうちは、同僚も「そのうち行けるようになるはず」と思っていたそうですが、しばらくすると完全に家にこもるようになってしまったとのこと。



朝、学校の時間になっても布団から出てこない息子を見て、何と声をかければいいのかわからなかったです。
無理に学校へ行かせることもできなくて、本当に悩みました。



「休んでいいよ」と言いながらも、心のどこかで「このままでいいのかな」と不安を感じてしまう、私も経験しました。
近所のフリースクールに通えることになって
そんなとき、同僚が見つけたのが、近所にあったフリースクールでした。
学童保育のような、少しゆるやかな雰囲気の場所だったそうです。
対象は小学生から中学生まで。ただ、通っている子の年齢層は小学生が中心で、中学生は少なめだったとのこと。
ここがちょっと意外だったのですが、同僚の息子さんにとっては、この「年下の子が多い環境」がちょうどよかったみたいなんです。
同学年や年上の子が多い場所だと、また人間関係で気を張ってしまうかもしれない。
でも、年下の子たちと過ごす時間は、不思議と肩の力を抜けたようでした。



フリースクールとひと言でいっても、子どもによって合う、合わないがあるんだなと実感した瞬間でもありました。
週2回の通学で見えてきた小さな変化
最初から毎日通えたわけではなく、週2回くらいのペースからのスタートだったそうです。
「行けたらでいいから」というスタンスで見守っていたら、少しずつ息子さんの方から「今日は行ってみようかな」と言う日が増えていった、と同僚は話していました。
このフリースクールについて勉強を教えてくれるタイプの施設ではなく、学校の出席日数としてもカウントされない施設でした。
それでも、家から一歩出る習慣ができたことが、何よりも大きな意味を持っていたと同僚は振り返っていました。



わたしもこの話を聞いて、思わず「わかるー!」と口に出してしまいました。
勉強の遅れや出席日数って、どうしても気になってしまうポイントですが、それよりも先に「外に出られるようになる」というステップがどれだけ大切か。
息子のときも、まさにそこからのスタートだったのを思い出します。
フリースクールを検討する親が抱える不安


同僚の話を聞きながら、あらためて思ったことがあります。
それは、フリースクールに「行ってよかった」と思えるようになるまでに、親としてたくさんの不安を抱えるということです。
同僚も、見学に申し込むまでの間、何度も迷ったと言っていました。
ここでは、そのとき同僚が感じていた不安を中心に、少し整理してみたいと思います。
「うちの子に合うのか」という迷い
フリースクールと一口に言っても、雰囲気や方針はさまざまです。
同僚も、パンフレットやホームページだけではなかなかイメージがつかめなかったそうです。
「うちの子はもともと人見知りだから、新しい場所に馴染めるのか不安だった」
これは本当によく聞く声だと思います。
学校での人間関係につまずいた経験があると、また新しい環境で同じことが起きたらどうしよう、という気持ちになりますよね。
同僚の場合は、結果的に「年下の子が多い環境」が息子さんに合っていましたが、これは実際に通ってみるまでわからなかったこと、とも話していました。
「学校に戻れなくなるのでは」という恐れ
もうひとつ、同僚が抱えていたのが、フリースクールに通うことで、かえって普通の学校に戻りづらくなるのではないか、という不安でした。
「フリースクールに慣れてしまったら、もう学校には戻れないんじゃないか」
「このまま進学できなくなるんじゃないか」
わたし自身も、息子が不登校になったばかりの頃、同じようなことを考えていました。
「今ここで別の居場所を用意したら、学校に戻る道を自分から閉ざしてしまうんじゃないか」って。
でも今振り返ると、その不安は「学校に戻ること」をゴールにしすぎていたのかもしれない、とも思います。
同僚の息子さんも、結果的に学校には戻らず、通学型の通信制高校という道を選びましたが、それも含めて「よかった」と思える結果になりました。
>>親が語る「通信制高校を選んでよかった理由」不登校からの再スタート
世間体・家族の理解というハードル
そしてもうひとつ、意外と大きいのが、家族や周囲の目という壁です。
同僚は、フリースクールに通わせることを義理の両親に話すのが気が重かった、と話していました。
「不登校」や「フリースクール」という言葉に、まだまだ古いイメージを持っている人も少なくありません。
「うちの親世代には、フリースクール=ちゃんとした教育じゃない、みたいなイメージがあるみたいで」
こうした周囲の反応を気にして、なかなか一歩を踏み出せない、という親御さんも多いのではないでしょうか。
同僚の場合は、最終的に「息子が外に出られるようになること」を優先して、周囲の反応は気にしすぎないことに決めたそうです。
この決断ができたのも、フリースクールに通ったことで少しずつ息子さんに変化が見え始めたから、というのが大きかったようです。
>>フリースクールってどう?メリット・デメリットから費用、選び方まで徹底解説!
フリースクールの見学・体験で見ておきたいポイント


同僚の話を聞いていて、「見学に行ってよかった」と感じたポイントがいくつかあったので、ここでまとめてみます。
実際にフリースクールを探し始めている方の参考になれば嬉しいです。
スタッフとの相性、子ども本人の反応
同僚がまず大事にしていたのは、スタッフの雰囲気だったそうです。
パンフレットの内容よりも、実際に見学に行ったときに、スタッフの方が息子さんにどう接してくれるかを見ていたと話していました。
「話し方とか、目線の高さとか、そういう細かいところで安心できるかどうかが決まる気がした」
そしてもうひとつ、同僚が意識していたのは、息子さん本人の反応でした。
見学のあと、無理に感想を聞き出そうとせず、「また行ってみる?」と軽く聞いてみる。
そこで少しでも前向きな反応があるかどうかを、判断材料にしていたそうです。
- スタッフの子どもへの接し方
- 見学後の子ども本人の表情や言葉
- 在籍している子どもたちの年齢層や雰囲気
同僚の場合、この「年齢層」の部分が、結果的に息子さんに合う場所を見つける決め手になりました。
学習サポートの有無と進路支援
見学の際に、意外と見落としがちなのが学習面のサポート内容です。
同僚が通わせていたフリースクールは、勉強を教えてくれるタイプの施設ではありませんでした。
これは事前に確認していたことだったそうですが、それでも「本当にこのままで大丈夫なのか」という迷いはあったと話していました。
「正直、勉強のことは後回しでもいいから、まず外に出られるようになってほしい、という気持ちの方が強かった」
結果的に、同僚の息子さんは学習サポートがない環境で過ごしながらも、その後、通学型の通信制高校を受験して合格しています。
学習面のサポートがあるかどうかは施設によって大きく異なるので、「今、子どもに何を一番優先してほしいか」を軸に確認しておくのがよさそうです。
出席認定が受けられるかどうか
そして、見学の段階で必ず確認しておきたいのが、在籍校の出席として認定されるかどうかです。
在籍校との連携状況によって、出席として認められる施設と、認められない施設があります。
- 月謝在籍している学校と連携実績があるか
- 出席認定を受けるために必要な手続きや書類があるか
- 定期的な報告や面談など、学校側とのやり取りが発生するか
もし出席認定が受けられれば、内申点や進路選択の面でも安心材料になります。
これはフリースクールを選ぶうえで見逃せないメリットのひとつなので、見学の際にはっきり確認しておくことをおすすめします。
同僚のケースでは、通っていたフリースクールが出席認定の対象外でした。
ただ、事前にそれを知ったうえで通わせる決断をしたので、後から戸惑うことはなかったそうです。
>>「フリースクールに通うと出席になる?」親が知っておくべき手続きと注意点
費用面で事前に確認すべきこと
そしてもうひとつ、見学の段階でしっかり確認しておきたいのが費用面です。
フリースクールは施設によって月謝の幅が大きく、なかには習い事のような感覚の金額になるところもあります。
同僚も、月謝以外に交通費や教材費がかかるかどうかは、事前にきちんと聞いておいてよかった、と話していました。
- 月謝以外にかかる費用(交通費・教材費など)
- 利用期間や退会時の条件
- きょうだい割引や減免制度の有無
見学の際は、費用の説明を聞くタイミングで、あわせて出席認定の話も確認できると効率的です。
フリースクールってどんなところ?基本をおさらい


ここまで同僚の体験談を中心にお話ししてきましたが、あらためて「フリースクールとはどんな場所なのか」を整理しておきたいと思います。
すでにご存知の方も、ここで一度おさらいしてみてくださいね。
フリースクールの役割と目的
フリースクールは、さまざまな理由で学校に通うのが難しくなった子どもたちが、学校の代わりに過ごせる場所として運営されている民間の施設です。
運営元は、NPO法人だったり、個人だったり、教育関連企業だったりと施設によってさまざまです。
目的も施設ごとに違っていて、大きく分けると次のようなタイプがあります。
- 子どもの居場所づくりを目的としたタイプ
- 学校復帰を目標にしたタイプ
- 学習支援や進学サポートに力を入れたタイプ
- 上記が組み合わさった複合タイプ
どのタイプが合うかは、お子さんの状態や目的によって変わってくるので、「うちの子には今、何が必要か」を軸に考えてみるとよさそうです。
公立学校との違い(出席扱い・学費・自由度・通う手段)
フリースクールと公立学校の違いを、表で整理してみました。
| 項目 | 公立学校 | フリースクール |
|---|---|---|
| 出席扱い | 通えばそのまま出席 | 在籍校との連携次第(対象外の施設もあり) |
| 学費 | 基本無償 | 月謝が発生(施設により幅あり) |
| 自由度 | 時間割・カリキュラムあり | 自分のペースで過ごせる施設が多い |
| 通う手段 | 近隣に設置され、徒歩や自転車が中心 | 施設数が少なく、距離や交通手段が課題になることも |
このなかで、意外と見落とされがちなのが「通う手段」です。
同僚の息子さんの場合、たまたま自宅から近く、子どもが一人で通える範囲にフリースクールがありました。これは本当に恵まれていたケースだったと思います。



というのも、わたし自身がフリースクールを検討したときは、候補にあがった施設が家から距離があり、子ども一人では通いづらい場所だったんです。
送り迎えが必要になると、仕事をしながらのスケジュール調整がなかなか大変で、「通わせたい気持ち」と「現実的に続けられるか」の間で悩んだのを覚えています。
- 自宅からの距離、子ども一人で通える範囲か
- 送迎が必要な場合、平日の仕事と両立できるか
- 公共交通機関やスクールバスなど、施設側の対応の有無
フリースクールは公立学校と違って、近所に必ずあるとは限りません。
「良さそうな施設が見つかったけれど、通うこと自体がハードルになってしまう」というケースも意外と多いので、見学前の段階で通学手段まで確認しておくことをおすすめします。
>>家から近くのフリースクールがない!遠くて通えなかった我が家の体験談
フリースクールに「行ってよかった」と思えた理由・まとめ


ここまでの同僚の話を振り返って、「行ってよかった」と思えたポイントを整理してみます。
同じように悩んでいる方が、判断材料のひとつにしてもらえたら嬉しいです。
- 外に出る習慣が戻ったこと
- 同年代より下の学年の子と過ごせる安心感があったこと
- 勉強のサポートがなくても、進学につながったこと
外に出る習慣が戻ったこと
同僚が何度も口にしていたのが、この「外に出られるようになったこと」の大きさでした。
「勉強がどうこうより先に、まず家から出られるようになったことが本当に大きかった」
不登校が続くと、どうしても学力や出席日数のことが気になってしまいますが、同僚の話を聞いて、「まず生活のリズムを取り戻すこと」がその後のすべての土台になるんだな、とあらためて感じました。
わたし自身も、息子が少しずつ外に出られるようになったときのほっとした気持ちを、今でもよく覚えています。
同年代より下の学年の子と過ごせる安心感
同僚の息子さんにとって、年下の子が多い環境だったことも、大きなポイントだったようです。
同学年や年上の子が多い場所だと、また人間関係で気を張ってしまうかもしれない。でも、年下の子たちと過ごす時間は、プレッシャーが少なく、自然体でいられたようでした。
これは、見学に行ってみないとわからなかったことだと同僚も話していました。フリースクールごとに通っている子どもたちの年齢層は違うので、この「誰と過ごすか」という視点も、意外と見落とされがちなポイントかもしれません。
勉強のサポートがなくても、進学につながったこと
そして最後に、同僚が一番「行かせてよかった」と感じているのが、この点だそうです。
「勉強を教えてもらえる場所じゃなかったから、正直、進学できるのか不安もあった。でも、外に出られるようになったことが、結果的に進学への意欲にもつながったんだと思う」
学習面のサポートがあるかどうかは、フリースクールを選ぶうえで気になるポイントのひとつですが、同僚のケースは、それがなくても道は開けるという、ひとつの実例になったと思います。
フリースクールでの経験は、勉強面のサポートがなくても、次の進路につながることがあります。
とはいえ、「うちの子にはどんな通信制高校が合うのか」は、また別の悩みですよね。
まずは資料を取り寄せて、選択肢を知ることから始めてみませんか。
後悔しないフリースクール選びのために


同僚の体験談やここまでの内容を踏まえて、フリースクール選びで後悔しないためのポイントを整理しておきます。
複数見学して比較する大切さ
同僚も、最初に見学した1つの施設だけで決めたわけではなく、いくつか見て回ったうえで、今の場所に決めたそうです。
「最初に行ったところは、悪くはなかったけど、なんとなくピンとこなかった。2つ目に行ったところで、息子の表情が違ったのがわかった」
同じ「フリースクール」という枠でも、雰囲気や通っている子どもの年齢層、スタッフとの距離感は施設ごとに大きく異なります。
1か所だけで判断せず、できれば2〜3か所は見学しておくと、比較したうえで選べるので安心感が違ってきます。
- スタッフとの距離感、話し方
- 在籍している子どもたちの年齢層や雰囲気
- 通学のしやすさ、送迎の負担
- 費用感、出席扱いの有無
見学に行くと、どうしても親の方が「ここなら良さそう」と先に判断してしまいがちですが、同僚が大事にしていたのは、あくまで息子さん本人の反応だったそうです。
「親がいくら良い施設だと思っても、本人が『行きたくない』と思ったら意味がない。だから、無理に感想を聞き出そうとはせず、本人のペースを待つようにした」
見学後にすぐ「どうだった?」と聞きたくなる気持ちはよくわかりますが、少し時間を置いてから、軽く聞いてみる。
そのくらいの余白を持たせておくと、子ども自身も本音を話しやすくなるのかもしれません。
出席扱いになるかどうかも事前に確認を
そしてもうひとつ、後悔しないために欠かせないのが、出席扱いの確認です。



同僚のケースでは、通っていたフリースクールが出席日数の対象外でした。
これは事前にわかっていたことだったため、大きな後悔にはつながらなかったそうですが、もし知らずに通わせていたら、あとから戸惑っていたかもしれない、とも話していました。
- 在籍校と連携しているか、出席扱いになるか
- 出席扱いになる場合、必要な手続きや条件
- 進学を考えている場合、進路相談の対応があるか
「知らなかった」「聞いておけばよかった」という後悔をなくすためにも、見学の段階で、気になることは遠慮なく質問しておくのがおすすめです。
まとめ|迷っているなら、まず一歩を


ここまで、同僚から聞いた体験談を中心に、フリースクールについてお話ししてきました。
同僚も、見学に行くまでは何度も迷ったと言っていました。
「うちの子に合うのか」「学校に戻れなくなるのでは」「費用や通学は現実的なのか」。そのひとつひとつを確認しながら、少しずつ進んでいった結果が、今の「行ってよかった」という言葉につながっているんだと思います。
- 年齢層や雰囲気は、実際に見学しないとわからない
- 勉強のサポートがなくても、外に出る習慣が次のステップにつながることがある
- 通う手段、出席扱いの有無は、事前にしっかり確認を
「フリースクールに行ってよかった」と思えるかどうかは、正直、通わせてみないとわからない部分も多いです。
それでも、今回の同僚の話のように、一歩踏み出したことがその後の進路につながったケースがあることを、知っておいてもらえたら嬉しいです。
同僚の息子さんのように、フリースクールでの時間を経て、通学型の通信制高校へ進学するお子さんも少なくありません。
「その先の進路」が気になる方は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
>>不登校から高校進学するための完全ガイド【通信制・定時制・私立の違い】
同僚の息子さんのように、フリースクールでの時間を経て、通学型の通信制高校へ進学するお子さんも少なくありません。
ただ、通信制高校といっても学校によって特色はさまざまです。
お子さんに合いそうな学校をいくつか比較してみるところから、次の一歩を踏み出してみてください。

