結論からいうと、五月雨登校に「正解の終わらせ方」はありません。
終わりのない不安を抱えながら、毎朝子どもを送り出す親の気持ちは、私にも痛いほどわかります。
「今日は行けるかな」「また途中で帰ってくるかな」と、ずっと携帯を握りしめていた時…。疲れるのは、当然のことです。
この記事では、五月雨登校とは何か、なぜ5月に増えやすいのか、そして「疲れた」と感じた親がどう自分を守ったかを、私自身の経験を交えながら書いています。
ゆきどうしたらいいんだろうと不安な方に、「うちだけじゃなかった」と少しでも気持ちが楽になってもらえたら嬉しいです。
五月雨登校とは?不登校との違いを整理する


「五月雨登校」という言葉、学校の先生や支援者の間ではよく使われますが、初めて聞いたときはピンとこない人も多いかもしれません。
まずは言葉の意味を整理して、不登校との違いを確認しておきましょう。
五月雨登校とは、毎日ではないものの定期的に学校へ行ける状態が続く登校スタイルのことです。
「今日は行けた、明日は行けない」という日々が続き、週に1〜3日だけ登校したり、午前中だけ行って午後は休んだりするケースが多く見られます。
不登校との違いは「登校ゼロかどうか」というより、「行く気持ちと行けない状態が両方ある」点にあります。
文部科学省の定義では年間30日以上欠席した場合を不登校としていますが、五月雨登校はその手前の状態、いわば「不登校の予兆」として捉えられることもあります。
行き渋りとの違いは?
「行き渋り」は朝の登校時間に泣いたり嫌がったりする行動を指すことが多く、実際には登校できているケースも含みます。
五月雨登校は欠席そのものが続く状態なので、より一歩進んだ段階といえます。
子どもによっては五月雨登校が何年も続いて安定する場合もありますし、徐々に完全登校に戻るケースもあります。
「こうなったら不登校」という線引きより、今の子どもの状態を丁寧に見ていくほうが大切です。
五月雨登校が増える時期——なぜ5月に多いのか


「GW明けから急に行けなくなった」という話は、支援の現場でもとてもよく聞かれます。
なぜ5月という時期に登校しぶりや五月雨状態が増えやすいのか、背景を知っておくだけで少し気持ちが楽になります。
新学期が始まった4月は、子どもも親も「今年こそ」という緊張感の中で何とか乗り越えます。
新しいクラス、新しい先生、新しい環境——変化が多い分、子どもはエネルギーを使い果たした状態でゴールデンウィークを迎えます。
体が動かなくなる、その仕組み
長い休みでいったんリセットされたリズムが、GW明けに再起動できない。
学校という場所のストレスを忘れかけていたのに、また戻らなければならない現実が重くのしかかる。
加えて、中学生は部活動や人間関係の変化が重なりやすい時期でもあります。
「なんとなく居場所がない」「気が合う友達がクラスに少ない」という感覚が積み重なり、週明けの朝に体が動かなくなる——
その繰り返しが五月雨登校として現れてくることが多いようです。
わが家の五月雨登校、実際どんな様子だったか





この記事を書いているのは、息子の五月雨登校から不登校を2年近く経験した、シングルマザーの私です。
「誰かに話したい、でも話せない」と思っていたあの頃を思い出しながら、正直に書いてみます。
息子が中学2年の5月、朝起きたら「体調が悪い」と言い始めました。
最初は本当の体調不良だと思っていましたが、熱があるわけでもない。病院では異常なし。
でも「行けない」と言う。
月曜と水曜は休んで、火木金はなんとか行く——そんな不安定な日々が続きました。
親として一番きつかったのは、「今日行けるかどうか」が毎朝ギリギリまでわからないことでした。
息子の朝の様子次第で私の行動も変わってきます。
仕事をどうするか、休むべきか?仕事に行く場合、お昼ご飯は?
毎朝子どもが起きてくるのか、学校に行けるのか、息子の様子を見ながら不安な毎日を繰り返していました。
当時はこんな風に毎日落ち着かない日々を過ごしていました。
行けた日は少しほっとしても、「明日は?」という不安がすぐやってくる。
休んだ日は「また休んだ」という罪悪感と、「なんで行けないの」という焦りがぐるぐる回る。
今振り返ると、息子と同じくらい私自身も限界に近かったと思います。
五月雨登校は「いつまで続くの?」と思ったとき親がやったこと


この悩みを持つ親は、本当にたくさんいます。
我が家の場合、答えを出せないまま息子は不登校になりましたが、同じ時期に同じ悩みを抱えていた友人に、少しずつ試していたことを聞かせてもらいました。



うちの子は中2の5月に学校へ行けなくなる時期がありました。
その時に試したことをご紹介します。
- ①毎朝「今日は行ける?」と聞くのをやめた
-
学校に行けるかの不安もありますが、欠席になると仕事の調整や学校への欠席連絡など、次にやることも変わってきます。なので、どうしても子どもに学校へ行けるかを聞いてしました。
でも聞くたびに子どもの表情が暗くなることに気付いたので、様子を見るだけにして、あえて聞かないようにしました。
すると、子どもから「今日は学校に行く」と言う日が増えていきました。
- ②担任の先生への連絡方法をかえた
-
毎日学校へ欠席の連絡は必要です。当時はアプリで申請でしたが時間内に連絡しないと先生から電話がありました。
親としては毎回ギリギリまで連絡できない、そして先生から折り返しの電話がくることにプレッシャーを感じてストレスになっていました。
なので、担任の先生には正直に話し、連絡方法を変えてもらいました。これで少し肩の荷が下りた感じで、気持が楽になりました。
- ③行けた・行けないという考え方をやめた
-
学校は行くのが当たり前、という考え方を一旦やめました。
登校できたのが「良い日」、行けなかったら「悪い日」という見方をやめたことで、自分が少し楽になりました。
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疲れたと感じたら——親自身のメンタルを守る方法


五月雨登校の渦中にいる親の「疲れた」は、怠けではありません。毎朝毎晩、子どものことを考え続けているから、疲れるのは当然です。
親が消耗しきってしまうと、子どものサインに気づく余力もなくなってしまいます。
親が少しでも穏やかでいられることが、子どもの安定にもつながっていきます。
「話を聞いてもらう」だけでいい
子どもが学校に行けなくなると、人に話しづらく親は一人で悩みがちです。
でも「誰かに話を聞いてもらう」だけで、ずいぶん気持ちが違ってきます。
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我が家も息子が学校に行けなくなったとき、スクールカウンセラーにはとてもお世話になりました。
スクールカウンセラーは子どものことだけじゃなく、親の悩みにも親身に話を聞いてもらえますよ。
あとは、「今日の自分をほめる」という小さな習慣を試してみてください。
頑張っていない親なんていません。ただ、その頑張りは誰にも見えにくい種類のものなだけです。
五月雨登校から不登校に移行しないために


五月雨登校が長く続くと、「このまま完全不登校になるのでは」という不安が強くなります。
移行を防ぐために何かできることはあるのか——完全な答えはありませんが、私や友人の経験から感じたことを書いてみます。
「行けた日数」以外に目を向ける
大切なのは、「登校できた日数」だけを評価軸にしないことです。
休んだ日に家でどんなふうに過ごしたか、気持ちは落ち着いていたか、将来についてどんな話ができたか——
そういった積み重ねが、子どもの「学校以外の居場所」を少しずつ広げていきます。
子どもが「行きたくない理由」を話せる関係性を保つことも重要です。
理由を聞いて「それくらいで」と否定してしまうと、次は話してくれなくなります。
正論よりも「そっか、つらかったんだね」の一言のほうが、子どもの心を開きやすくします。
そして、学校以外の選択肢を早めに知っておくことも、親の心の余裕につながります。
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相談・サポートを使ってみる


「一人で抱えてきたけど、そろそろ限界かも」と感じたときは、専門的なサポートを頼るのもひとつの手段です。
むしろ、子どものために動ける一番の行動かもしれません。
学校の担任や教育委員会への相談以外に、民間の不登校支援サービスを活用する親も増えています。
専門的な知識を持つ支援者に相談することで、「何が起きているのか」「次に何をすべきか」の整理がしやすくなります。
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子どもへの接し方・声かけを具体的にサポートしてくれる点が特徴で、「何から変えればいいかわからない」という段階から相談できます。
実際に再登校につながった事例も多数あり、親だけが参加して進められるのもありがたいところです。
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五月雨登校はいつまで続く?まとめ


五月雨登校は、GW明けの5月に増えやすく、不登校との境界線が見えにくい分、親の不安も長く続きがちです。
「いつまで続くの」という問いに明確な答えはないけれど、登校できた日だけに一喜一憂せず、子どもの状態を丁寧に見ながら、親自身も誰かを頼ることが大切です。
一人で抱えすぎず、使えるサポートを少しずつ探してみてください。



